ヴィクトル・ユゴー文学館 〈第6巻〉 九十三年 辻昶

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  • サイズ B6判/ページ数 393p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784267015663
  • NDC分類 958
  • Cコード C0398

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

燃えつきた棒

34
返却期限が来てしまったため、一度中断しての再挑戦。 兄弟の復讐を誓った男が、仇を前にして、その言葉であっけなく言いくるめられてしまったり、指揮官の絶体絶命の危機に際して、突然現れた男がスーパーマンのようにその命を救ったりといった、安直なドラマのような御都合主義的ストーリーが、著しく読了を妨げた。 と書いていて思い直したのだが、それよりも何よりも、そもそも前述のスーパーマンの登場シーンで、→2023/05/28

Fumitaka

1
ヴァンデー反乱を物語の舞台としているが、単なる歴史小説ではなく、他のユゴーの作品と同様、人間が単純ではなく、そして時に人間が抗いがたい運命について謳った物語である。最初に登場するのは「敵役」のラントナック侯爵だが、彼は冷酷でもあり公平でもある、王党派で反革命ながら自身の論理に明確で堂々とした非常にいいキャラとして登場し、物語の佳境で再び大きな役割を演じることになる。クライマックスで久々にページを捲る手を止めさせなかった。人は一面的ではなく、合理的でもない。2019/03/31

おおくま

0
それぞれの信念が歴史を動かしていく。人間を巻き込み、大きな渦のようになっていく。何かが変わろうとしている時、その中にいる人たちは何も気がついていないかも知れない。 一人ずつ言葉の裏にある信念をひもといていきたい。なぜ、ユゴーはこのような人間像を描き、何を伝えたかったのか。何度も読み返す。 自分の生き方に大きな影響がある本でした。今現在、私が生きている、この瞬間も九十三年は続いている。人間が人間であろうと自己の信念を貫く物語だと思いました。ユゴーの思想が溢れている。 二回読了。三回目に入る。2023/06/30

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