出版社内容情報
周魴は魏に降ると偽って曹休をおびきよせ、呉と魏の軍勢は石亭で激突した。
数にまさる呉軍は魏軍を蹴散らし大きな戦果を上げる。
敗れた曹休は意気消沈して洛陽へ引き揚げ、まもなく息をひきとった。
呉の勝利を知った孔明は、「後出師の表」を奉って再び出陣する。
魏は曹真を大都督として迎え撃たせた。
蜀軍は陳倉城をさまざまな作戦で落とそうとするが、城はゆるぎもしない。
孔明が頭を悩ませているところへ、魏の先鋒王双の軍が攻めてきた。
目次:
石亭の合戦/後出師の表/陳倉攻め/猛将王双/再度キ山へ/岩と火/蜀の欠陥/裏の裏/火の海/兵法の極意/王双を討つ/孫権即位/陳倉落城/総兵の印/決戦前夜/再度の挑戦/陣払い
〔付録〕
三国志関連地図
三国志ビジュアル ベトナムの華人(中国人)と関亭廟 文/杉山博昭(アジアジャーナリスト) 写真/杉山博昭、東均、ステファン・ペレイ
三国時代の食風俗 曹文柱(北京師範大学教授)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どぶねずみ
34
この巻は、蜀の諸葛孔明と、魏の司馬懿仲達の知恵比べと言えよう。陳倉城攻めは孔明もお手上げと見えたが、裏の裏をかくのが上手な孔明。陳倉城に限らず、次々と城を得ていく。裏の裏をかいたとしても、しっかりと計画を練る人にとっては、案というのはいくつも出るだろう。どれが最適かを見極められるところ、毎回それがヒット策だったという結果にもとても感服する。2020/05/05
選挙ウォッチャーちだいそっくりおじさん・寺
18
陳倉の戦いに火攻めで魏軍に勝つ孔明。しかし魏には仲達あり。二人の駆け引きの間で憔悴し洛陽に帰る大都督曹眞が実に気の毒。このタイミングで呉では孫権が皇帝を名乗る。肥満した劉禅はこれを認め(無論孔明の指示)一応の同盟。二国で魏を攻める約束になるが、漁夫の利を狙う呉。曹眞は大都督を仲達に譲る。いよいよ孔明vs仲達による信玄vs謙信の様な戦いの幕開け。2012/01/24
ミホ
12
趙雲が逝ってしまった(ノД`)・゜・。2015/11/29
(can´﹀`*)/
12
趙雲、病におちる。残念です。遂に孔明vs司馬懿の対決。今のところ孔明に軍配があるようだけど、司馬懿の冷静な立ち振舞いが脅威に感じる。2014/04/06
0607xxx
11
仲達と孔明の知恵比べ開始!裏の裏を読む戦い高度な知能戦の結末は?残すはあと3巻。2019/06/13
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- 和書
- とんび 角川文庫