出版社内容情報
城も落ち、成都まで残る要害は綿竹関のみとなった。法正は劉璋に降伏を勧める書間を送るが、劉璋はそれを破り捨て、敵国の張魯に援助を乞うという下策に出た。玄徳軍は綿竹関に駒を進める。
関を守る李厳は孔明の策によって捕らえられ、玄徳に降った。
李厳は関に出向いて費観を説得。玄徳は綿竹関に人城した。
その頃、漢中の張魯のもとには曹操に敗れて身をひそめていた馬超がいた。
馬超は玄徳軍との戦いを望んで葭萌関に向かう。
目次:
雒城落城/漢中馬超軍/裏工作/馬超降る/成都陥落/臨江亭/死の密書/西征軍/濃霧の戦い/西涼の龐徳/一日の恩/漢中平定/呉軍動く/逍遥津の合戦/四十万曹軍/奇襲百騎
〔付録〕
三国志関連地図
三国志ビジュアル 魏呉争覇の地・合肥にて 写真・文/吉崎和昌
新馬仔(チンピラ)『三国志』 島尾伸三(写真家)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どぶねずみ
42
力で無理矢理制する曹操とはとは違い、対話と強調で拡大していく玄徳が、ついに蜀を制した。曹操の魏、孫権の呉、玄徳の蜀という三国に。これまでも十分に面白いのに、ここからようやく三国志の始まりか。2020/03/28
Lee Dragon
21
ついに劉備が蜀を手に入れ、三國時代スタート。再読必至2019/01/22
黒猫
17
新年初の三国志。五斗米道教国の張魯が登場。張魯の食客となっていた馬超が張飛と一騎討ちする場面に胸が熱くなる。馬超は一騎討ちしてなんぼの男だと個人的に思う。孔明の策略により劉備の軍門に下る馬超であるが、関羽、趙雲、張飛などはこれからも活躍するのに対して馬超様は飼い殺し状態になっていく。馬超の勇姿が見れるのはこの回で最後なのがなんとも惜しい。仮に曹操配下に馬超がなっていたらもっと活躍した気がする。漢中攻めで龐徳を得た曹操と隙あれば合肥を狙う孫権の実力が目立つ。甘寧の活躍にうれしくなりながら次巻へ進みます。2020/01/03
ミホ
17
18巻、ここから魏・呉・蜀の三国が争覇する時代の幕開け。2015/07/09
ポスト丸山眞男・寺
15
蜀を手に入れ馬超を味方に付ける絶好調の劉備。三国鼎立スタート。これを機に荊州を取り返さんとする孫権。漢王朝では帝の嘆きを助けんと、皇后が曹操追討の企て。やっぱりばれて、なんと曹操は皇后虐殺の大不敬!。曹操は劉備を滅ぼさんと、先ずは漢中攻略。蜀を護りたい孔明の策略で、呉は合肥の城を攻める事に。下手こいた孫権のピンチに、赤壁の復讐とばかりに便乗する曹操。こんな本読んでるから、中国は外交強いわな。2012/01/12