出版社内容情報
玄徳の一行は呉に到着した。趙雲は、孔明から与えられた三つの謀の最初の袋を開く。そこには「呉の元老喬国老を訪問せよ」とあった。
喬国老は結婚話を聞いて驚き、孫権の母に祝いの言葉を述べにいく。
こうして謀略は母公の知るところとなった。甘露寺で玄徳に会った母公は、一目で玄徳を気に人り、娘と結婚させる。
周瑜は、次の策として贅沢三昧で玄徳を堕落させようと図った。
骨抜きになった玄徳を見て、趙雲は第二の袋を開ける。
目次:
甘露寺/十字紋石/贅沢の蜜漬/脱出/男まさり/孔明の読み/銅雀台/荊州往来/周瑜の最期/将星を見る/鳳雛去る/馬騰と一族/密告者/征呉南伐軍/西涼の強兵/長安落城
〔付録〕
三国志関連地図
三国志ビジュアル1 関帝廟を行く(沖縄編) 文/平井徹(慶應義塾大学大学院生) 写真/浦充伸
三国志ビジュアル2 タイの中国人と関帝廟 文/杉山博昭(バンコク週報記者) 写真/浦充伸
私の長江紀行 吉岡忍(ノンフィクション作家)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どぶねずみ
36
裏の裏をかいた孔明の奸計に騙されていく敵陣たち。人の考え(心)までお見通しで、一国を得るのがどれくらい大変なことか私には想像しきれないが、玄徳は次々に城を落としていく。周瑜の謀略がきっかけで呉の姫君と結婚することになった玄徳だが、これもまた意外な方向転換される物語が面白い。そして、巻末にある小説の紹介がとても興味深い。どの英雄を主人公にしたものか違えば、また読後感も大きく変わってくるだろう。2020/03/21
黒猫
16
呉の大都督、周瑜死す。周瑜の死を前にして毎回人生の無惨さを考えざるを得ない。周瑜はいち早く孔明の才に気付き、呉のために孔明を害そうとする。しかし、孫権、孫権の母様々な人間に反対され、妨害され逆に孔明に嵌められていく。このあたりの描写が切なくてならない。自国防衛の為に命を削りながら仕事をしても、周りからイマイチ評価をされないどころか器量の狭い奴と認識され、孤立していく様。孔明が太陽なら、周瑜はその周りを回る小惑星。最後は孔明に飲み込まれた。少なくとも一人くらいは周瑜を理解してあげる呉の人物がいて欲しかった。2019/12/08
reeree
14
[http://mediamarker.net/u/reeree/?asin=4267014558] ・「甘露寺」 ・「十字紋石」 ・「贅沢の蜜漬」 ・「脱出」 ・「男まさり」 ・「孔明の読み」 ・「銅雀台」 ・「荊州往来」 ・「周瑜の最期」 ・「将星を見る」 ・「鳳雛去る」 ・「馬騰と一族」 ・「密告者」 ・「征呉南伐軍」 ・「西涼の強兵」 ・「長安落城」 魯粛(ろしゅく)はけっこう出番多くて何気に美味しいキャラだな。2016/10/21
入江
14
先日、小説で読んで、久々に漫画でも読んでみようと、揃えた漫画を奥から引っ張り出したのがいけなかった。どっぷりはまって、気づけばもうこんなところまで読んでしまった(汗)学生時代には何度も繰り返し読んだはずなのに、今読むと印象が違いました。かつてはキャラクターを中心に見ていたのが、国としての興亡に興味がわきました。大人になったんだなぁ。2016/09/26
(can´﹀`*)/
14
劉備、男勝りの素敵な奥さんもらったね。周瑜の最後。孔明すごすぎる。みんなの年齢がいまいちわからない私。なんかもったいないー2014/03/03