出版社内容情報
夷陵城を攻撃した甘寧は、逆に曹軍に閉じ込められてしまった。
周瑜はただちに救出に向かう。周瑜の働きで甘寧は救われ、曹軍の諸将は命からがら南城に逃げ込んだ。呉軍は南城に迫ったが、曹操は城を守る曹仁のために秘策を記した一巻の書を残していた。
曹仁の計にかかった周瑜は矢傷を負う。しかし周瑜はそれを逆手にとり、死んだと見せかけて曹軍の大半を討ち果たした。
ところが、南城に乗り込んだ周瑜を待ち受けていたのは……。
目次:
一巻の書/曹操の秘計/静寂の陣/無血城とり/荊州の主/四輪車/裏の裏/桂陽攻め/兄嫁騒動/張飛武陵をとる/関羽五百騎/黄忠の矢/合肥城攻防/太史慈の最期/証文/謀略結婚
〔付録〕
三国志関連地図
赤壁の戦い後の荊州図
三国志ビジュアル 関帝廟(長崎編) 文/平井徹(慶應義塾大学大学院生) 写真/浦充伸
無類の政治教科書『三国志』 田畑光永(神奈川大学教授)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どぶねずみ
37
とにかく失敗しない自信のある策を持ち出してくる諸葛孔明とは、どんな人物だったのか。本書に登場する孔明の人物像だけではもの足りず、彼に関する伝記も読んでみたいと思うほど、今さらだが大変興味がある。少年だった劉備玄徳が、14巻では50歳になっていた。月日の早く過ぎゆく怒濤の世だったことだろう。赤壁戦い後も何度も負ける戦に遇う曹操はどうなる?2020/03/18
黒猫
16
赤壁の戦い後、周瑜と体制を立て直す曹操軍の間に荊州南郡を巡り激しい争いが勃発する。南城を託された曹仁、徐晃が周瑜に立ちはだかる。水軍では圧倒的な実力を持つ呉軍だが、地上戦となると曹操軍もただでは負けない。それどころか、周瑜を後一歩まで追い詰める。曹操軍と周瑜が激しく争う隙に、趙雲が南城を奪う。もう三つ巴の争いがすごい。周瑜はこうして矢傷を負いながら、孔明の謀略に疲弊していくんだろうなあ。合肥の戦いで太史慈が死んだり、孫策時代の武将も減っていく。一方、劉備は黄忠を配下に加えたり、三国鼎立の鍵となる巻。2019/11/25
0607xxx
13
知力と体力を使い進攻を続ける玄徳軍。取ったり取られたりの陣取り合戦はまだまだ続く…2018/08/04
(can´﹀`*)/
13
劉備玄徳軍が淡々とすいすいと、他国をおさめていく巻(表現が合ってるかは悩ましいけど。。)趙雲子龍の武士っぷり。惚れ惚れ♪関羽の黄忠の情けと男気。謀略結婚の行方はどうなる!!?2014/03/03
選挙ウォッチャーちだいそっくりおじさん・寺
11
14巻は劉備軍快進撃。周は曹操軍にこてんぱんで命の危機。その間に鳶が油揚げをさらう様な劉備の侵略(如何なものかと首を傾げるが)。趙雲の男らしさ、張飛の強さの後に見る、関羽と老将黄忠の勝負は、素晴らしいフェアプレー。武人とはかくあるべき。呉は勇将太史慈の戦死の後、劉備(50歳)と孫権の妹(美少女17歳)と結婚という羨ましい話に。2012/01/11