出版社内容情報
黄巾の乱と朝廷内の争いによって、漢王朝は滅びようとしていた。
乱れた世を正し、人びとの苦しみを救おうと、桃園に義を結んで立ち上がった劉備・関羽・張飛は、次々と新しい戦いに挑んで道を切り開いてゆくが、その行く手には、数々の苦難が立ちふさがる。
戦乱につぐ戦乱の中で、人びとは何を思い、何を求めて戦い、生きたか。
巨匠の筆によって新たな生命を吹き込まれた英雄たちが、悠久の大地を舞台に繰り広げる壮大な歴史ドラマここに開幕。
目次:
黄巾賊の乱/芙蓉姫/張飛/王者の剣/乞食部隊/初陣/青州城救援/火攻めの計/渡り鳥/鉄門峡の死
〔付録〕
三国志関連地図
黄巾の蜂起概略図
年表
桃園の故郷『タク州』を行く 写真と文/浦充伸
1 ~ 2件/全2件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
どぶねずみ
51
『三国志展』を見て、まずは漫画から制覇してみようと決めた1冊。中国史に強い興味があったわけでもないが、これだけ多くの作品として形を残している時代は珍しいのではないか。劉備と関羽の出会いが、いつの間にか師従関係に。劉備はなぜこんなに人を惹き付けるのか? さて、30巻頑張るぞ。2019/08/09
みや
35
吉川英治の『三国志』を基調に作者独自の解釈を織り交ぜて描かれた壮大な歴史漫画。学生時代に集めるのを途中で断念して以来、ずっと気になっていたシリーズを、読友さんのご厚意で読ませていただけることになった。本当にありがたい。吉川三国志は二度読んだので展開は分かっているが、覚えてない部分が多々あり、今回はビジュアルがあることで人物名や相関図をしっかりと記憶することができそう。第1巻は桃園の誓い、黄巾賊の乱(幽州・青州・鉄門峡)、蘆殖が捕縛。初っ端からとにかく面白い。劉備の母ちゃんと張飛がかっこよかった。 2019/03/23
JACK
28
☆ 西暦184年、後漢の時代の中国を舞台にした戦乱を描く物語。地方の農家の息子として暮らす青年、劉備玄徳(りゅうびげんとく)は、黄巾賊(こうきんぞく)と呼ばれる盗賊が暴れまわり、世の中が荒廃するのを目の当たりにして、平和を取り戻すべく立ち上がった。実は帝王の血筋を引く劉備と、一人で八百八人を斬り殺した槍の達人の張飛(ちょうひ)、知略の男、関羽(かんう)の三人は義勇軍として各地の戦いで黄巾賊を破っていく。熱くて爽快な作品。読んだ人が絶賛するのも納得。2017/12/18
Lee Dragon
25
たまたま献血の時に読んだ漫画が面白くて全巻購入してしまった。世界史苦手だったけどこういうので慣らすべきだったなと反省。 桃源の誓いという響きが良い。 早く諸葛亮孔明出てこないかな2018/12/18
黒猫
24
小学生以来の横山光輝先生の三国志を読み直しています。冒頭の劉備が黄河を見ているシーン。懐かしい。みるみるその後の展開をおさらいしていく感じ。184年黄巾党の乱から張宝の死までが描かれている。張飛、関羽との桃園結義から乱世の奸雄こと曹操との出会いも描かれる。義勇軍の劉備は官軍からぞんざいな扱いを受け今後も流浪していく。一方曹操は官軍の一司令官として登場。すでに劉備と曹操の置かれた立場は違う。物語はこれから黄巾賊の乱の平定から、群雄割拠。董卓の横暴から反董卓連合の結成。いよいよ三国志の世界の幕開け。2巻へ。2019/09/04