内容説明
さあ、生きることを試みようと、本の森のなかで一夕の歓をつくす。しみじみと読者を励ます書物随想。
目次
ある本の話
書物連想小話
プラネタリウムに魅せられて
人生の快楽と愉悦の探究―海老沢泰久『美味礼讃』
幕末開明武家の風のそよぎ―村田喜代子『慶応わっふる日記』
さわやかエッセイの新境地―太田治子『ガルボ・ハット』
ナツメちゃんのパパがゆく―阪田寛夫『おお宝塚!』
晩年につらぬいた樹木への愛情―幸田文『木』
辣腕かつ至芸の丸山思想史学―丸山真男『忠誠と反逆』
情感こまやかな天性の才筆―武田百合子『日日雑記』〔ほか〕