感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
64
昨日4月8日はブッダの生誕日とされている。日本では推古天皇の時代から灌仏会などの法要として現在まで至る(Wikiによる)。第2巻ではシャカ国でブッダが生誕し、シッダルタと名付けられる。コーサラ国では王子チャプラが決闘により瀕死の重傷を負ってしまう。アシタ聖者が秘薬で救うが、奴隷の出自とわかり、母親と共に裁かれてしまう。シッダルタは10歳になり、何不自由ない生活を送っていたが、死とは何かと考えているうちに、意識を失くし、その間鳥が生まれてから死ぬまでの一生の夢を見ていた。意識が回復したら人間であった。2020/04/09
財布にジャック
58
いよいよブッダが誕生して、物語が動き始めました。身分が重くのしかかる国そして時代背景や、さらにたくさんの動物達の出番に秘められた深い意味を、心してしっかりと受け止めながら読まなくてはいけないんですね。聖☆おにいさんのゆる~い内容とはかけ離れたブッダに戸惑いながらも、その魅力にどんどんはまってしまう2巻でした。タッタが今後どう絡んでくるのかがすごく楽しみです。2011/10/23
紅香@本購入まであと1冊
33
『なぜ奴隷が貴族になろうと思ったらいけないのですか?誰がそんなことを決めたんですか?』『だれが?昔からのさだめじゃ。黙れ!この恥知らずめ』。。こうして今となってはつまらないさだめのために、命を落としてきたであろう人々の多さを思い、唖然とする。答えを貰おうと思って読んでいたけれど、早々簡単に見つかるはずがないことを思い知る。ただただ疑問が増すばかり。一つだけ分かることは、すべては人間が決めたこと。。シッダルタが生まれた。王だからといって逃れられるものではない苦しみを一つひとつ体験してゆく。彼と一緒に次巻へ。2019/05/07
かおりんご
27
漫画。やっとブッダ誕生!チャプラの死がどう関わってくるのか、全く見えない。現代の日本に生まれ育つと、生まれながらの階級社会がいまひとつピンとこない。命に、重い軽いなんてないとおもうのだけど。2019/06/17
活字スキー
20
【「生きものはいつか必ず死ぬ。あなたもいずれは死をむかえるのだ」「いやです。ぼく死ぬのなんかいやだ!」】待望の王子シッダルタが生まれたカピラヴァストゥの隣コーサラ国では、身分を隠して将軍の養子となったチャプラが出世を果たしたのもつかの間、いともあっけなく母子ともども残酷な最期を迎え、聖者アシタが予言した人物かと思われた不思議な少年タッタは復讐を誓う。そして十年の年月が過ぎ、ようやく物語はシッダルタを主人公として動き始めるのだった。2022/02/22