内容説明
サンフランシスコ湾架橋を、着工の64年も前に勅令で布告したノートン一世。彼の治績を通じて、よきアメリカが見えてくる。著者渾身の書き下ろし力作ノンフィクション。
目次
1 モンゴメリー通りにて
2 皇帝の残像
3 宣告
4 居城と城下町
5 町・人・銀行
6 詩人怪盗ブラック・バード
7 ペイパー・マネー
8 「湾に橋をかけるべし」
9 2匹の従者
10 ライバルたち
11 女優への恋
12 パレス・ホテル
13 モンゴメリー・ブロック
14 行幸
15 通信
16 王道をゆく
17 ウエルズ・ファーゴの今
18 ノートンの身の上
19 皇帝として眠る
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
鱒子
71
図書館本 かつてアメリカ合衆国には、皇帝が御座したのだ。その名もノートン1世。19世紀半ばのサンフランシスコ市民は、街の名物男である彼を皇帝として敬愛し、彼もまたその愛に応えたのであった。実に痛快かつ心温まる実話。2021/11/03
鼻毛カッター
1
西部開拓時代のサンフランシスコであった、おとぎ話みたいな本当の話。同時期にいたジョージ・ワシントン2世、The Unknownなど、ライバルのエピソードを丁寧に掘り起こして、彼らはほとんど忘れられたのに、なぜアメリカ皇帝ノートン1世がサンフランシスコの都市の記憶ともいえる存在になったのか論じているのが面白い。西部開拓を象徴するような大企業、ウェルズ・ファーゴ銀行が彼を支援し、その記録を大切に扱っているのも意外に思えるが、読んでみると納得。2010/05/14
すけきよ
1
19世紀半ば、サンフランシスコに現れた合衆国皇帝にしてメキシコの護国卿ノートン1世についてのノンフィクション。2007/10/01
まっつー(たまさか)
0
心温まるノンフィクションでした。2023/03/11
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