月世界最初の人間

月世界最初の人間

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  • サイズ A5判/ページ数 135p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784265951321
  • NDC分類 K908
  • Cコード C8397

内容説明

引力の作用を利用したガラス球の宇宙船で人類初めて月へ行ったケイバーと「ぼく」。しかし、ケイバーはおそろしい月人につかまってしまった。二人の地球人の冒険を書いた空想科学小説。

著者等紹介

塩谷太郎[シオヤタロウ]
1903年群馬県に生まれる。東京外語大ドイツ語科。主として英米独の児童文学の翻訳で活躍。1996年没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

植田 和昭

16
小学生の低学年のときに学級文庫で読んで以来、45年くらいぶりです。月のキノコのとこだけ覚えてました。主人公は、もっとケイバ―をかばってやらないといけないと思いました。あんまりかわいそうです。映画化もされてましたが、ケイバ―の風邪で月人の世界が滅ぶ設定になってました。原作では、そんな設定はないので残念です。社会主義のいい面だけをみた理想主義のように思われます。ウエルズ作品は、理想主義的な話が多いですね。人間はもっと難解なものだと思うのですが。2018/07/07

永田 誠治

7
フランスのジュール・ベルヌと双璧をなすSFの巨匠H.G.ウェルズ(イギリス)の作品。西のベルヌ、東のウェルズってところかな。月へ行ってみるとそこには植物や動物がいて…と、今では小学生でもまともに取り合わない内容だけども、アポロが月に実際に行くはるか昔の発想だと考えると瞠目に値する。1901年作品。2020/12/12

がんぞ

7
重力を遮断する物質があれば、その上の空気は勢いよく宇宙まで噴き上げる…目標を“月世界へ行く”に定めて「球形中空のガラス船室をケイバリットの電動シャッターで覆い、適宜開閉して」出発成功!ヴェルヌ作品1870は月を周回するだけで終わったが、表面に降り立ち、夜から昼になると谷底では固体化していた空気が昇華し奇怪な植物がみるみる成長し繁茂するのを目撃。その植物を食べる巨体の動物=「月牛」、月牛を飼っているらしい「月人」も現れた。植物ジャングルのため宇宙船を見失い、月人は低重力で腕力弱いが組織力で圧倒され囚われの身2020/08/02

ガリレオ

6
月人のイメージがしずらかった。裏表紙に書いてあった月の牛、あれでよく牛だと判断できたな。僕なら牛だとは判断出来ないと思う。2015/10/08

シャル

5
世界初のSF映画の原典ともなった、ウェルズによる月世界旅行記の小説。知的欲求の高いケイバー氏と事業に失敗し、巻き返しを図る野心家の<ぼく>による、月での様々な神秘との遭遇。チラリとしか書かれていないが、月人達の分化専門教育によるユートピアが何とも不気味。現在入手できる訳がこの児童書版のみなのが残念。2009/07/02

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