出版社内容情報
他に類を見ない、細やかで美しい虫の絵や植物の絵を描く著者の、スケッチと作品をテーマにしたエッセイ画集。たくさんのスケッチから植物をきちんとみる目のやさしさが伝わる本。
一般 一般向け
内容説明
植物を描きはじめて２０年の自然画家―長谷川哲雄。自然と共に生きる喜びと情熱を、書き下ろしたエッセイと膨大なスケッチ、取材ノートなどから厳選した珠玉の作品群。ちょっと足をとめると、宝石のように美しい花や木、虫たちが見えてくる！野山や高原を歩くのが楽しくなるエッセイ画集。
目次
早春の丘の上で―ヒオドシチョウ
「原始の杜」―エゾエンゴサク
お花畑で
「異国の」昆虫
自分のフィールド
ぼくの昆虫図鑑
樹木の取材ノート
山へのあこがれ
『山の絵本』
華やかさの舞台裏〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
5
長谷川哲雄さんの精緻な絵が好きだ。見ているだけで心洗われる。清潔で凛としていて、植物やムシたちの命そのものを掬いあげているようだ。サブタイトルに「ぼくのフィールドノート」とある通り、色を付けていないスケッチのいろいろ、描きながらメモした鉛筆書きの文字、そういったものが長谷川さんのその「時」を留めているようで興味深い。エッセイ風の気付きや思い出もたくさん挟まれて、この人の来し方が窺われる。山や野の植物、虫、落ち葉やきのこ、見ても見ても見飽きない素晴らしい本。2014/04/09
