出版社内容情報
ベトナムで死んでいった子どもたち,生きぬいてきた子どもたちへの熱い思いをこめた異色の反戦絵本。★ライプチヒ国際書籍展銅賞 小学生低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
yomineko@ヴィタリにゃん
66
牧師様からのご紹介本です📚ベトナム戦争で儚く散って行ったあまりにも若すぎる命。赤いシクラメンの花弁は彼らの血。生涯、平和を願い続けていたいわさきちひろさん。今も続く戦争に、心を痛めておられる事だろう。2024/08/27
瑪瑙(サードニックス)
65
岩崎ちひろさんの戦火の中の子どもたちに向けた眼差し。絵も言葉も胸に突き刺さります。戦争で犠牲になるのは子どもたち。弱い立場の人たち。この不穏な空気漂う現代、本当になんとかならないものかしら。なぜ仲良く出来ない?なぜ人の嫌がる事ばかりするの?自分さえよければそれでいいの?いろんな思いが渦巻いてしまった。2017/09/24
Smileえっちゃん
58
赤いシクラメンのすきとおった花弁の中に、死んでいった子供たちの瞳がささやく。そのささやきが、ちひろさんには聞こえてくるのですね。色のないモノクロの世界。ポツリポツリとつぶやく、言葉は少なくても、子供たちの、冷たく寂しそうな顔が語っています。今もまだ、戦争が続いているのです。何の罪もない子供たちが犠牲となって・・・これ以上、悲しい子供たちが増えない事を願います。2015/12/01
rico
48
今日も、戦火にさらされる多くの子どもたちの絵像が流れていました。つたない言葉を重ねる必要もありません。ただただ一人でも多くの人たちに、この子どもたちと向き合ってほしい。半世紀近く前の作品ですが、今なお力を持っています。ちひろさんの絵は、やさしくて哀しくて、そして強い。2018/04/05
かおりんご
43
絵本。ベトナム戦争と太平洋戦争の子どもに焦点があたっているけれど、ほぼ絵のみ。でも、絵から伝わる平和への思いは強く感じられました。未だに世界では戦争が起きている。悲しい子どもたちをこれ以上増やさないために、私たちにできることはなんでしょうね。2014/08/05