出版社内容情報
人から何かたのまれると「へえ,よごす」とすぐひきうける,底抜けのお人好,あめうりの六助。臆病で平凡な人物,六助の珍妙な活躍。 小学生低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
7
故郷への愛に溢れた創作民話。へえ六の人間性の善良さが、人々を苦しみから救い出す。愚鈍といっても過言ではない、へえ六の「へえ、よごす」に、読み手は呆れながらも、どこかでその純粋な魂に叶わなさを感じている。とまどい揺れながらも、人助けをしてしまうへえ六の魂は美しい。2019/07/05
おかぴー
0
火山の火の玉太郎とへえ六。2014/10/01
のん@絵本童話専門
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津軽平野にまつわる民話。なんでもかんでも頼まれたら「へえ よごす」と言って引き受けてしまうへえ六。幽霊に鬼に、本当は怖いはずなのに立ち向かっていく。幽霊は河童だったのだが。へえ六の人間味と間延びした返答がなんとものんびりした印象を醸し出す。2025/02/12
たくさん
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岩木山って本当に愛されているんだろう。東北のほうへ行ったとき山の存在感と街の少しの暗さみたいなのを想うと自然に対する敬愛がとてもあるのかなあって夢想する。へえ六のような華やかでなくて優しくて欲のないけれど力が強くて辛抱強いというのが東北の理想を体現していたりするのかなあ。2024/10/23