出版社内容情報
絵本 小学校低学年~中学年向
勇気のある子には、夜中にモチモチの木の灯がみえると、じさまは弱虫の豆太にいった・・・。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mitei
464
小さい頃ってなんでも怖いよなぁ。じいさまを想う少年に感動した。後絵がとても幻想的で好みの絵。2017/03/19
ヴェネツィア
437
文は斎藤隆介、そして滝平二郎の絵。お話もいいが、なんといっても滝平の絵が圧巻である。絵のタッチは宗像志功を思わせるもの。それにしても、切り絵がこれほどの力強さを出せることにも驚く。しかも、それでいて繊細さも併せ持っている。さらには感情表出さえも。もちもちの木に「ひがついた」瞬間も息をのむ迫力だが、私はその次のページの木の陰から月影がさす暗い夜のシーンがことに好きだ。この抒情と、背後に広がる無限の夜と悠久の空間。これこそ「もちもちの木」の世界だと思うのである。2023/08/17
masa@レビューお休み中
206
豆太はじさま一緒に住んでいます。豆太は、夜中にひとりでトイレに行くことができません。だから、隣にいるじさまについていってもらうのです。豆太が何に怖がっているかというと…。家の外にあるモチモチの木が怖いというのです。このモチモチの木は、夜になると手が伸びて襲ってくるというのです。豆太の決断と行動と、結末と…どれもいいなと思いますね。そして、じさまと豆太の関係も素敵なのです。どんなことをしても、じさまは豆太のことを怒らないんだろうなぁ。ある意味、これは信頼と愛の物語なのかもしれませんね。2014/07/25
ソルティ
180
思い出したよ、昔読んだ。モチモチの木ってのはトチの木の事だったんだね。トチの実を餅にして食うと上手いから豆太がそう名前つけてたってことなのね。豆太は夜1人でオシッコに行けない弱虫かと思ったら大好きなじさまが苦しんでるのをほっておけなくて頑張ったから山の神様のお祭りを見ることができた。「にんげん、やさしささえあれば、やらなきゃならねえことはきっとやるもんだ。」じさまの言葉がしみますねぇ。2018/10/17
れみ
174
図書館内で読了(9)弱虫で怖がりな豆太が大好きなおじいちゃんの危機に勇気を出すお話。昔これを読んでモチモチの木(栃の木)の実でつくるおもちを想像して食べたかった記憶がある。久しぶりに読んで懐かしい気持ちになったし、大人になって読んだからこそ絵の力強さや温かみや美しさも心に響く部分があったかも。2015/01/31