出版社内容情報
沖繩の一孤島に生まれ育った太良は,あるききんの年,役人の船を島へひっぱりあげ…。★よい絵本選定★第25回毎日出版文化賞 小学生低学年から
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
itokake
16
図書館の近くに用事があった。図書館を横目に通り過ぎることは出来ず、ふらふらっと引き寄せられるように入ってしまう。ああ、図書館中毒だな。児童コーナーに立ち寄り、この絵本を窓際のソファで読んだ。ダイナミックな版画の絵と、手を抜くことのない本気の方言の文体。飢えに苦しむ沖縄の人々、海の向こうから近づく船、手を振って迎えたのに、船から出てきたのは税の取り立てをする役人たちだった。150年ほど前の沖縄の空気を味わった。悲しい歴史を持たない土地なんてないと思うが、沖縄の悲しみをこの短い読書で垣間見ることができた。2023/01/23
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
12
令和3年度小学校朝読書リスト 高学年 (朝読書で読んだ絵本や紙芝居はそのまま貸し出します) 沖縄の絵本。儀間比呂志さんの創作ですが、民話調になっているので、あとがきを読むまで気づきませんでした。結縄の方言が難しく読み聞かせるにはキツイ。2021/05/17
ぷーきん
9
7歳から読み聞かせで。江戸時代(位?)の沖縄が舞台。沖縄の方言で書かれてあるので、少し読むのが難しい部分もありますが、良いお話です。薩摩藩統治下の沖縄の様子や、島の暮らしなどよく分かります。太良は、のんびりで温和、けど仲間の為なら力を出すという様な沖縄の人の雰囲気をよくとらえたヒーローだと思いました。2014/12/21
みー
6
図書館本。沖縄方言が半端なく難しい~!!方言の絵本など嫌いではないのですが、流石に・・普通に書いてくれぇェーと思うほど、全くなんて言っているのか、想像もつかない言葉の羅列に辟易してしまった・・内容は、沖縄の搾取され続けてきた苦難の時代。時代に翻弄され続けてきた島の苦悩と言う背景が見える。そして沖縄の県民性なのかな。図体がでかく、寝てばかりでも、「天女の子」と穏やかに、大らかに受け入れる姿が印象的だ。2017/04/17
うっきー
3
沖縄言葉を読み聞かせるのは、難しい。2021/08/15