出版社内容情報
弟が死んでから、ぼくたち家族には穴がつきまとう。
この穴をどうしたらいいの? 中に何があるの? どうして弟に会えないの?
喪失感に寄り添う〈グリーフケア〉の絵本。
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〈大切な存在〉がこの世界からいなくなったとき、心に穴があいたような感覚をおぼえることでしょう。だれにでも起こりうる、けれどとても特別で個人的な感覚。その穴のことを忘れたくても、見たくなくても、消し去ることは難しいのではないでしょうか。
この絵本は、そんな辛さを抱えた男の子に寄り添う物語です。黒い穴は日常の中にもつきまといます。だまって話を聞いてくれる人がいて、穴に向き合い本当の気持ちを吐き出せたとき、男の子の中で何かが変わったようです。
悲しみや喪失感に寄り添い手助けをする〈グリーフケア〉という支援がありますが、この絵本はそのようなプロセスをあたたかなイラストとともに描いた物語です。
黒い穴だけでなく、画面のそこここに現れる明るく黄色い光の意味も考えたくなる絵本です。
内容説明
弟が死んでから、ぼくたち家族には穴がつきまとう。この穴をどうしたらいいの?なんで弟に会えないの?なんで?どうしてなの?深い喪失感や心の痛みに寄りそう〈グリーフケア〉の絵本。
著者等紹介
ボニヤ,リンジー[ボニヤ,リンジー] [Bonilla,Lindsay]
絵本テキストなどを手がける作家であり、プロのストーリーテラーとしても活動している。『ポーラーベアアイランド』(アメリカ・親が選ぶ絵本大賞受賞)などの著書がある(いずれも未邦訳)。夫と、創造力ゆたかでわんぱくなふたりの子どもたち、そして愛犬ブリッツェンとともに、アメリカ・オハイオ州にくらしている
マーグロ,ブリジダ[マーグロ,ブリジダ] [Magro,Brizida]
アメリカ・コロラド州を拠点として活躍すイラストレーター。ロッキー・マウンテン・カレッジ・オブ・アート&デザインで絵を教えている。世界を旅しながら、ロッククライミングをすることと人生経験を積むことに情熱をそそいでいる
東菜奈[ヒガシナナ]
絵本作家。認定心理士、精神保健福祉士、社会福祉士の資格も持ち、さまざまな分野で活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。