出版社内容情報
今夜は、まちにまった初めての月まつり。
マーメイドのメルは初めて海を出て、友だちのモリ?の家に遊びにくることができるのです。
ふたりのまほうの夜の、はじまりはじまり。
内容説明
みなとまちにすむわたしと、うみのどうくつにすむマーメイドのメルは、だいのなかよし。いつもうみでまちあわせ。あそぶのはいつもうみ。こんやは、わたしたちがまちにまったつきまつり。このつきよだけまほうがおこり、すべてのうみのいきものはくうちゅうをとんで、まちをたんけんできるのです。ようやくさんかできるとしになったメルにとって、まちにまったまほうのよる―
著者等紹介
スミス,ブライオニー・メイ[スミス,ブライオニーメイ] [Smith,Briony May]
数々の作品で知られる人気の絵本作家。作品は20言語以上に翻訳されている。当初、独立系出版社から出版しベストセラーになった『Margaret’s Unicorn』(岩崎書店より翻訳出版予定)の作・絵も手がける。イギリス南西部コーンウォール州のファルマス大学でイラストレーションを学び、同地方のマーメイド伝説や豊かな自然に親しむ。現在はデボン州ののどかな丘を見渡せるコテージを仕事場にし、毎週のように海に泳ぎにいくのを楽しみにしている
ひびのさほ[ヒビノサホ]
翻訳家。上智大学文学部英文学科卒。児童文学、イギリス美術を学ぶ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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mocha
52
少女と人魚の友情。絵がとても素晴らしい。夜の海に映る月明かり、クジラの雄大さ、そして人魚の住む部屋の素敵なこと!ストーリーはとても現代的な感じがした。2023/10/20
ヒラP@ehon.gohon
18
人魚や魚たちが一緒に集える、月まつりの夜という空間が神秘的でうっとりとしてしまいました。 マーメイドが友だちだなんて、素晴らしいお話です。 月が出ている間だけの自由だなんて、夢の世界のようです。 ブライオニー・メイ・スミスさんの絵が、素敵です。2024/01/13
遠い日
6
すてきなファンタジー。月祭りの夜のふしぎと大冒険。マーメイドのメルと大の仲よしのモリー。メルが初めて月祭りに来られるようになった今年は、待ちに待った夜なのです。月明かりがある間だけのお楽しみですが、時が過ぎるのはあっという間。ふたりで楽しんだ時間の最後に起きるアクシデント。メルの機転と魔法の力で、大迫力のラストが見もの。美しい月夜の奇跡です。2023/10/21
たくさん
2
欧州の港町それだけでもふわふわしたわくわく感があるのにマーメイドや祭りなどの状況の設定がとても楽しい。約束を守れないとひどいことになって、それが一か八かのような状況にはらはらする。ハグをしたりする中にもとてもありがとうの描写が見える。人魚との対等観みたいなのも今の時代よりメリハリが効いて作者から出てきている感じの作品でした。2023/08/21
bumblebun
1
原書はユニコーンのほうが古いんだ。こちらのマーメイドも、きらきらしたファンタジー世界。「わたし」の一人称だけど、マーメイドのメルとそのお母さんの会話が描かれていたりして、視点は少しぶれている感じ。2024/04/19