出版社内容情報
巣穴にはまったきつねを助けてあげたねずみのジュリアン。
ある日、フクロウに狙われたジュリアンを、きつねがパクっと口に入れた!
えっ、食べちゃうの?
2匹の友情の物語。
内容説明
ジュリアンは、いっぴきぐらしの、のねずみ。ちじょうのどうぶつはかれをたべようとするし、ちかのどうぶつはみんなじゃまにおもえる。やっぱり、きままないっぴきぐらしがいちばん。でかけるときはだれにもあわないようじゅうぶんきをつける。そんなジュリアンをだれかがじっとみていた。イギリス絵本界に現れた新星ジョー・トッド‐スタントンの日本デビュー作品!
著者等紹介
トッド‐スタントン,ジョー[トッドスタントン,ジョー] [Todd‐Stanton,Joe]
イギリス南部のブライトンで生まれ育ち、ブリストル大学でイラストレーションを学ぶ。現在ロンドン在住
いわじょうよしひと[イワジョウヨシヒト]
富山県に生まれる。訳書に『うみべのまちで』(BL出版、産経児童文化賞翻訳作品賞受賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
10
クールな語り口で、案外だいじなことを提示する。ひとりもいいが、友だちもいい。気ままな暮らしのまま、時に友だちと。ジュリアンときつねの間にできた信頼関係。こういうことって、人生にままあること。だから、生きていくことはちょっと楽しい。2020/01/25
ツキノ
9
(E-23)2019年12月刊。のねずみのジュリアンと、ジュリアンを食べようとしたきつねとのふれあい。お互いを助ける。なかよしに、というパターンが、ちょっと変化球で素敵。2020/01/31
麻ノ葉
9
おててつないでみんなでゴール、みたいな 誰とでも仲良く誠実にという風潮のまだまだ強い日本だが、一人を楽しめることが精神的な自立に繋がると私は思っている。完全な孤独ではなく、適度な距離を保って互いを思いやることができれば、生きやすくなる。 たくさんあった新刊本のなかから次女が自分で選んだことがうれしい。 絵がアニメのようだと初めは思ったが、慣れてくるとふわりと優しい雰囲気を感じる。2020/01/26
lovemys
8
とっても可愛い。思いがけないアクシデントで、思いがけない出合いがある。自分たちのスタンスは変わらず、ちょっとした楽しみができたのがいいな♪ 絵もとても素敵♪2022/03/09
飴
6
すごくいい話だった。いつもいっぴきでいたいジュリアンだったけど、ある日そうではなくなる。単独を大切にしてもいいんだよ。だけど、たまにはそうでない日があってもいいかもね。ってことがさらりと表現されていた。最後まで単独を否定しない描き方にすごい好感が持てました。ともだち関係で悩んで、不登校になってしまった子にこの本を伝えたい。独りだっていいんだよ~!2021/06/27