出版社内容情報
友達のマチルダは、パパがふたりいる。うちとはちょっと違う。
きっとうちとは違うクールな家族と生活を送っているんだろうなあと想像したパールでしたが・・・。
家族のかたちはさまざまで、違いはあるけれど、大切なことは同じ。
多様なありかたを自然に認め合える。
そのきっかけづくりに役立ててほしい絵本。
内容説明
パールとマチルダは大のなかよしで、いろんなことがそっくり。マチルダに、ふたりのおとうさんがいること以外は。パールは、同性の両親を持つ友達との出会いで、家族のかたちはさまざまで、ちがいはあるけれど、大切なことは同じ、ということに気付きます。
著者等紹介
エリオット,メル[エリオット,メル] [Elliott,Mel]
英国在住。2007年にロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アート卒業。広告制作を経て、大人向けのぬりえなど、大好きなポップ・カルチャーとイラストの才能を活かし、自分の心に響く欲しいものを作り続けている
三辺律子[サンベリツコ]
英米文学翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
79
なるほど、パパがふたりのマチルダの家庭は、子どもから見てもなにか違うことを期待してしまうのでしょう。ひとりはお医者さん、もうひとりは家をつくる仕事をしてる。でもその家を訪れて、「ぜんぜんふつうでつまらなくて、うちのパパとママとかわらないんだよ!」とパールは両親に報告します。著者はロンドン・カレッジ・オブ・アート卒業のメル・エリオット。ポップで単純化された絵と色だが、内容は深い絵本。2021/03/09
anne@灯れ松明の火
48
新着棚で。ふたりのパパ? 多分そういうことだなと思いながら、読み始めた。その通りだったけれど、オチの表現が良かった。特別に思えることが、本当は普通なのだと伝えている。2019/11/01
ネギっ子gen
47
マチルダがパールの学校に転校してきた。マチルダは、足が速く木登りが上手な、パールとそっくりな女の子。パールは、マチルダに父親が2人いることを知る。マチルダのお家に招かれた。期待に胸を膨らませた。<だって、パパと あそぶのは すごく たのしいから。ということは、おとうさんが ふたりなら、たのしさも 2ばいの はず!/うちの パパみたいに ケーキや アイスクリームが すきかな。もしかしたら、ゆうごはんは おかしかも!>とか。でも実際は、思ってたより楽しくなかった。だって、うちと同じ普通の家族だったんだからね。2022/03/02
とよぽん
44
転校生のマチルダが「うちは おとうさんがふたりなの。ふたりは、とってもなかよしなんだ。」と言う。マチルダの家へ夕食に招待されたパールは、パパがふたりいる家族もふつうの家族と変わらないことがわかって・・・。いろいろな家族がある、ということを子どもの目線から語っている絵本だった。色づかいがやさしい感じだった。2021/12/04
たまきら
40
同性の夫婦は友人で何組かいるものの、ふたりのパパは身近ではいません。けれど、別に大して他とは違わない。この本ではそういうことを伝えたいのだと思います。女の子二人を中心に描いていて、そこにまたほっこり。身近では女子二人カップルが子供を二人育てているので(イギリスですけど)、そちらを主題とした本が楽しみです。2019/08/02