出版社内容情報
春の月が動いて、あたりを順番に銀色に照らしてゆく。その幻想的なイメージを猫のさんぽに託し、子どもたちを夢の世界に誘う。
ウォルター・デ・ラ・メア[ウォルターデラメア]
カロリーナ・ラベイ[カロリーナラベイ]
海後礼子[カイゴレイコ]
内容説明
ある春の夜、妖精たちはみんなこぞって森のおくへとむかいます。さあ、夢のパーティがはじまるよ。英国の幻想文学作家W・デ・ラ・メアの詩の絵本。
著者等紹介
デ・ラ・メア,ウォルター[デラメア,ウォルター] [de la Mare,Walter]
英国の小説家、詩人(1873~1956)。優れた児童文学作家、幻想文学・怪奇小説の名手として知られ、“幼な心の詩人”と称される。1947年、カーネギー賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ままこ
87
夜のしじま。おぼろ月は愛らしいおでかけ姿に変身。好奇心旺盛におさんぽを楽しむ。色んな生き物達が惹き寄せられるように集まって…。読み終えると淡い銀色に包まれた穏やかな眠り誘われそう。ウォルターさんの幻想的な詩とカロリーナさんの可愛らしい絵がマッチした素敵な絵本。2021/05/29
吉田あや
75
太陽が沈み深い紺碧に染まる世界にそうっと優しい光を連れて現れるお月さま。空に浮かんで皆を遠くに見ていることに飽きたのか、銀の靴を履いて夜のおさんぽへ。頭が銀色に光る猫ちゃんに姿を変えたお月さまは、あっちこっちを見つめては月明りに照らされて輝くように銀色に染まる世界を見つめ、見惚れる。銀の梢の銀色の実、小人のキノコのお家も、妖精を優しく包む花びらも、小屋で眠る犬の足も、優しい夜のベールを受けて神秘的な光を放つ。銀の草なびく銀の川辺、水の中で揺蕩う魚もきらりぴかり幸せの夕べ。2020/10/19
yomineko@ヴィタリにゃん
50
可愛い表紙😊猫の形をしたお月様、銀色の靴を履いてお出かけ🐈🐈🐈🐈月の光で照らされている。幻想的な世界の中にはサーカスも出ている😊楽しい森の動物達の夜🌃2024/11/29
ベーグルグル (感想、本登録のみ)
36
表紙の絵にひかれて。お月さまが猫になって夜のお散歩。読むというより幻想的な絵を楽しみ、感じるような雰囲気でした。2017/07/28
anne@灯れ松明の火
27
新着棚で。かわいい表紙に惹かれて。まんまる顔の猫、実は……? 夜の話なので、背景は抑えた色あいだが、動物や子どもはかわいい。猫の後ろをついて、一緒に散歩したくなる。文ではなく詩とあるので、もしかしたらと確認したら、『ハロウィーンの星めぐり』『ホワイトクリスマス』の人だった。納得〜♪2017/03/19