こおりのなみだ

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  • サイズ A4判/ページ数 1冊(ペ/高さ 31cm
  • 商品コード 9784265850303
  • NDC分類 E
  • Cコード C8798

出版社内容情報

連れ去られたクマの子は人間の子として大事に育てられるが、7年後実の親子が再会して…。親子の愛情の深さに胸を打たれる絵本。

カラスによって連れ去られたクマの子は、人間の子として大事に育てられました。そして7年の時を経て、実の親子が再会します。子どもは生みの親か、育ての親かの究極の選択を迫られ、出した答えは…。

クマ、人間の境なく、親子が互いを思いあう気持ちの深さに胸を打たれる絵本。
いたばしボローニャ子ども絵本館主催 第18回いたばし国際絵本翻訳大賞<英語部門>受賞

【著者紹介】
【ジャッキー・モリス】  イギリスのイラストレーター、絵本作家。物心ついたころから、絵を描くのが大好きだった。その作品はどれも生きものと自然に対する愛にあふれている。ウェールズ地方の海辺の小さな家で、ふたりの子どもと、3匹の犬、6匹の猫と暮らしている。邦訳された作品に『サバンナのともだち』(光村教育図書)がある。www.jackiemorris.co.uk

内容説明

カラスに連れさられたクマの子どもは、子どもがさずかることを願っていた夫婦にひろわれ、人の子としてたいせつに育てられました。そして、7年の歳月が流れ、実の親子が再会することに―。いたばし国際絵本翻訳大賞受賞作品。

著者等紹介

モリス,ジャッキー[モリス,ジャッキー][Morris,Jackie]
イギリスのイラストレーター、絵本作家。ウェールズ地方に住んでいる

小林晶子[コバヤシアキコ]
1959年東京生まれ。夫の転勤に伴い、イタリアとカナダに暮らす。長女の小学校で読み聞かせをして、絵本と出会う。バベル・ユニバーシティで絵本翻訳を学ぶ。子どもや絵本に関する活動を続けている。2012年、第18回いたばし国際絵本翻訳大賞(英語部門)大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kawai Hideki

44
ワタリガラスにさらわれたシロクマの子どもが、人間の子どもに姿を変えて、狩人に育てられる民族伝承的なお話。7歳まで人間として育ったシロクマの子どもは、またワタリガラスに導かれて、今度はシロクマの親のところに戻る。家族の帰還を喜ぶシロクマの母親と兄弟たち。しかし、子を奪われたと勘違いした狩人の槍が、シロクマたちを狙うのだった。ワタリガラスは子どもをさらって、何がしたかったのだろう。「子を想う親の心は、人間もシロクマも同じ」ということを示したかったのだろうか。だとしても罪深いことではある。2021/12/07

たまきら

39
勝手に温暖化に関する絵本と思い込んで借りてきたら、アメリカンインディアンのお話でした。アイヌのお話とすごく似ているところがある気がします。最後の文まで堪能しながら読みました。娘さんはカラスのトリックスターっぷりが許せないそうですが、でも、ほら、神様みたいなものだから。2019/11/25

Rosemary*

39
素晴らしい表紙に圧倒されて読んでみました。人間と動物が隔たりのない、ときが始まったころのお話。いのちあるもの子を思う親の気持ちは、皆、偉大で素晴らしい。クマが子どもを抱きしめる表情が、愛情と慈悲に溢れ圧巻で心にしみます。2014/01/28

sui

31
すごい絵本だった!読み聞かせしていたが、あまりの画力に娘達の目が覚めてしまった。動物と人間が共に大地で暮らしていた頃のお話。カラスに攫われた北極ぐまの子供が着いた先には・・・。小さな事にはこだわらず、ただ素直にこの絵本の世界に浸りたい。『ひとつのいのち、ひとつのこころ、ひとつのたましい。わたしたちは同じ、ひとつの生きもの。』作者のメッセージが伝わってくる。2016/12/11

はっぱ

30
いい絵本だった。絵がとても力強く、とても個性的だった。カラスは、全てを知っていたのだろうか?不思議な子供。姿を変える不思議な力を持った子供。クマでもあり、人でもある。クマが子を想う愛も、人が子を想う愛も変わらない。「ひとつのいのち、ひとつの心、ひとつのたましい。わたしたちは同じ。ひとつの生きもの」2013/06/06

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