内容説明
私たちの毎日は旅のようなもの。でも、みちしるべがあちこち向いているときは、どの道を行けばよいのでしょう?どこへいきたいのかじぶんにきいてごらん…。夢をそっと思い出してみよう。
著者等紹介
レイノルズ,ピーター[レイノルズ,ピーター][Reynolds,Peter H.]
作家・イラストレーター。子どものために手がけた多くの作品は、高い評価を得ている。マサチューセッツ州デダム在住
のざかえつこ[ノザカエツコ]
東京生まれ。早稲田大学英文学科卒業。1985年より5年間オランダとフランスで暮らす。現在は主に英語、オランダ語の翻訳家として活躍している。「紙芝居文化の会」海外企画推進委員、日本ペンクラブ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
masa@レビューお休み中
73
生まれてから死ぬまで、人は旅をする。それは答えのない旅であり、誰に指図されるものでもない。誰かと同じということはない。誰かと一緒に歩くということもない。かといって、すべてが制限がなくまったくの自由ということでもない。道しるべは参考程度に。他人のアドバイスは耳に入れる程度に。どんなに優れているものも絶対ではない。それは、旅をするようになるとわかる。経験してわかることがすべてだ。己の感覚に従うしかない。そうやって、旅を続けるしかないのだ。2012/12/03
tokotoko
53
毎日それなりにがんばっているけれど、私、何を目指してるのかな?って迷うときがあります。そんな時に読むと、肩の力が抜けるよ!それは、自分の代わりに絵本の男の子が旅をしてくれるからかもしれません。テーマは「たび」。絵本だけど哲学的です。たびをするのは1人。でも、きっと誰かに出会うよ!そして、声かけてくれるかもよ!たびを助けてくれたり、自分も助けたり・・・するかもよ!って気づかせてくれます。ベタだけど、「ここからはじまる」っていう言葉が心に響きました。いつ、どんな時でも、そこを「始まり」にすれば・・いいんだね!2014/05/13
ぶんこ
45
「星の王子様」に似ていました。絵が似ているのでしょうか。生まれて、はいはいをして、歩き出した子。進む道はいろいろ。ウサギの後を追っていくと猫に出会う。この猫が細くて可愛いとはいえないのは、何か意味があるのでしょうか?ぬかるんだ道を進み、鳥に出会う。ここにくるまでにも何個もの道しるべがありましたが、鳥の止まっているのには方向が逆に2つ。「どこへ行きたいかは自分の心にきいて、君がもう知っている道しるべに従えばいい」僕は上を見上げ、星を見つける。星が僕の道しるべ。これは僕の旅。僕だけのかけがえのない旅なんだ。2025/03/03
陽子
35
偶然、美容室で出会った絵本。 まわりのものと関わりながら、小さな世界しか知らなかった「ぼく」。あるひ、一枚の葉っぱがきっかけになり、ひとりで未知の道を歩き出す。たくさんの人が通った道。ぐちゃぐちゃ道、迷い道。時々助けられながら、どこに行けばいいのか考える。「きみは、どこへいきたいんだい?」「どこへいきたいのか、じぶんのこころにきいてごらん。そして、きみがもうしってる みちしるべに、したがえばいい」。自分だけの道がある。星をみつめ、心に従い信じて進む。人生って、そういうものかもしれない。メッセージ的な絵本。2025/01/17
anne@灯れ松明の火
30
他の本を探していて、ピーターレイノルズさんに反応。奥付けの「世界じゅうの保護者と教師のみなさんへ 勇敢にも自分の夢を追いかけるすべての人たちへ」という言葉通り、子ども、そして、大人にも読んでほしい本。旅に追い立て、道しるべ通りに行けというネコ。「きみはどこへ行きたい?」と問う鳥。自分だけの夢を求め、自分のための旅ができたらいいな。そんな旅をしてほしいな。自分の求める星を目指して! さあ、「ここからはじまる」(^^)2014/03/31