出版社内容情報
もし一年に一日だけ、好きな日に好きな理由で学校を休んでいい「トクベツキューカ」があったら?
悩みを抱える主人公の小学生たちが、季節ごとに友情を紡ぐ、5つの感動物語。
内容説明
一年の中で一日だけ、好きな日に学校を休んでもいいという特別休暇の日、通称「トクベツキューカ」をどうやって使おうか―?主人公たちが各々の事情で迷いながら成長していく姿を小学五年生の冬から始まる四季で描く、短編連作。
著者等紹介
清水晴木[シミズハルキ]
千葉県出身。2011年、函館港イルミナシオン映画祭第15回シナリオ大賞で最終選考に残る。2015年、『海の見える花屋フルールの事件記~秋山瑠瑤は恋をしない~』(TO文庫)で長編小説デビュー。本書が初の児童文学作品となる
いつか[イツカ]
イラストレーター。書籍装画、挿絵、漫画、キャラクターデザイン、広告、パッケージイラストなど多方面で活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
sayuri
39
「きみを見つけた冬」「わたしたちだけの合図と春」「さよならも言えない夏」「とっておきの秋」「もう一度、きみと出会った冬」5話収録の連作短編集で清水晴木さん初の児童書。今までに読んで来た作品同様、千葉県愛を感じ、とても優しい世界観で描かれていた。習千葉小学校には、一年の中で一日だけ、好きな日に学校を休んでいいという特別な校則「トクベツキューカの日」がある。休む理由は自由。なんて素敵な校則だろう。小学生の彼等がトクベツキューカを使って特別な一日を体験する。子供達の不安や寂しさに寄り添ってくれる心の処方箋小説。2024/06/15
Roko
31
この小学校には、一年の中で一日だけ、好きな日に学校を休んでもいいという日があります。このトクベツキューカをどう使うか?は自由です。家族で旅行に行くのも、友達を誘ってイベントにいくのも、家でゴロゴロするのも自由。だから、みんなその使い道をいろいろと迷うんです。最初と最後の物語がリンクしていて、「ああ、そうだったんだ」というラストがステキでした。そして「トクベツキューカを明日取ろう!」と決めた2人が登場する「さよならも言えない夏」が心に残りました。#トクベツキューカはじめました #NetGalleyJP2024/05/14
tan
29
清水晴木さんはよく読む作家さん。元々、読みやすくて「さよなら~」などは高学年用に学校にも置いていたのですが、自身初の児童書ということで今回中学年向けに購入しました。自分の好きな時に理由も言わず学校を休める「トクベツキューカ」。もし、運動会や遠足の当日にたくさん休んだらどうするんだろ?と心配してしまうけど、そこは児童書なので。悠真と和人の友情にはホロっとさせられました。私の小学校時代も生年月日が出席順でした。4月生まれなのでいつも早くて嫌だったなと思い出しました。2024/12/17
イケメンつんちゃ
26
クリスチャン・ディオール 1905年1月21日誕生日 あぶないあぶない もう少しでヘマするところやった いつもお世話になっております レビューさん最新のオススメ 読みたかったので速攻で予約手配 「千葉県に住んでる人にはお勧め」 命題を背負い 野村明大 真っ先に脳裏に浮かんだのが 来生家の長女さん 掛布雅之さん日本野球殿堂入りおめでとうございます ホワイト餃子は名古屋市にもあります ファイブショートストーリー かなり昔だった私 小学生の奇跡 みんな素敵 第1話からの第5話は涙が止まらない ニシノエージェント2025/01/21
もちこ
17
1年に1回、どんな理由で休んでも良い「トクベツキューカ」という制度がある小学校が舞台。 使い方は人それぞれ、家族旅行やイベントへの参加、友だちと遊ぶため、なんとなく行きたくない日、などなど。 理由を親や先生に伝える必要はなく、いつ休みを取るのかも児童本人の判断に委ねられるこの休暇制度、本当にあったらいいのになぁと思う。 子どもって毎日忙しい。 そんな気も休まらない日々の中で、このトクベツキューカが切り札として手にあるだけで、気持ちが楽になったり、もうひと踏ん張りできる力になると思う。2024/04/14