出版社内容情報
歴史の大きなうねりのなかで、男は、ひたすら北の大地を歩き続けた。
旅の途中でいくつものアイヌの人々の村を訪れ、温かいもてなしに感謝と友情で応えた。
そして、言葉、地名、自然、生活と文化・・・あらゆるものを記録に残し、広く世に伝えようとした。
歴史的史実をもとにしたフィクション。
コラムでは、アイヌの人々の衣食住や武四郎が手がけた出版事業、武四郎の晩年の住居なども紹介。
北海道の名づけ親の、知られざる熱い人生!
内容説明
歴史の大きなうねりのなかで、男は、ひたすら北の大地を歩き続けた。旅の途中でいくつものアイヌの村を訪れ、温かいもてなしに感謝と友情で応えた。そして、言葉、地名、自然、生活と文化、あらゆるものを記録に残し、広く世に伝えようとした―。北海道の名づけ親・松浦武四郎の熱い物語。
著者等紹介
泉田もと[イズミダモト]
埼玉県生まれ。第14回ジュニア冒険小説大賞を受賞、同作品『旅のお供はしゃれこうべ』(岩崎書店)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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chiaki
28
自らの足で未開の蝦夷地を調べあげ、アイヌ民族や文化を研究・世に広めた松浦武四郎。彼の史実をもとにしたフィクション。本土から移住した和人による差別に搾取…幼い子どもでさえも労働させられ家に帰ることも許されなかったエンカリペのようなアイヌの人々が当時たくさんいたことが悲しい。開拓に向け彼をうまく利用しながらも、そんな蝦夷地の実態を暴露する武四郎は常に藩や幕府の目障りな存在だったとのこと。"ここはアイヌの人々の大地である"という意の命名『北海道』、圧巻の見返しの地図…武四郎のアイヌの人々への想いに感じ入る!2024/06/06
shiho♪
24
図書館YA棚。図書館は289(伝記)で分類されているけど、奥付は913。松浦武四郎という実在した人物・史実を元にしたフィクション。 今の松坂市で生まれ、伊勢神宮に集まる旅の人たちを見て育つうち、いろんな場所を旅したい!と思うようになる。時は江戸から明治に変わる激動期。武四郎は蝦夷地へ。 アイヌの人々を蔑む和人とは一線を画し、現地の言葉を覚えコミュニケーションを積極的にとる姿はお手本にしたい。 あの時代の偉人は沢山いるけれど、民族共生と叫ばれている昨今、武四郎はもっと注目されてもいいなと思った。高学年から。2024/08/15
やっちゃん
13
北海道、冒険好きには興味深い松浦武四郎。特に憧れるのはサハリン。いつか山歩きやツーリングで行ってみたいです。あっさり子供向けだったのでもっとガッツリ長編で読みたかったな。しかし松前藩はいつも悪よのお。2024/03/06
稲田紹
10
少し、ワタクシには合わない内容でした。2023/06/19
izw
7
蝦夷地にあこがれ、苦労しながら何度も蝦夷地を調査し、アイヌと交流し、膨大な調査記録、地図を著した松浦武四郎の物語。役人として訪れ始めたところまでで、江戸時代の残り2回の赴任、明治時代になってからの関わりについても、知りたいところである。また、引退後の生活についても面白そうな記述があった。なかなか興味深い人物であるので、今度機会があったら、本格的な伝記を読んでみたいものだ。2023/12/29