出版社内容情報
茨城県初の小型警察犬として犯罪捜査や行方不明者探索で活躍するアンズ。殺処分寸前に著者に引き取られ、訓練を経て試験に合格!
鈴木 博房[スズキ ヒロフサ]
内容説明
アンズはもう少しで殺処分になりそうだったトイプードルです。引き取られてやってきたのはベテラン指導士の家。そこには警察犬のシェパードたちがいました。そのシェパードたちの警察犬の訓練を見たアンズは「わたしも警察犬になりたい!」小さなトイプードルがコツコツと訓練を重ねて警察犬になるノンフィクションです。
目次
第1章 すてられた子犬
第2章 シェパードといっしょに
第3章 警察犬をめざすアンズ
第4章 がんばれ!警察犬・アンズ
アンズが警察犬になるまでの足跡
著者等紹介
鈴木博房[スズキヒロフサ]
警察犬指導士/茨城県動物愛護推進員。今までに10頭のシェパードを警察犬に育てた警察犬指導士30年のベテラン(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
56
こんなに可愛いトイプードルを血統書付きで買って、気にいらないからと虐待をしてきた飼い主?の中年女性。その犬を殺処分する施設に捨てに来た男性。幸い警察犬を指導する著者が居合わせて救われました。多くの人に愛されながらも、中年女性が近づくと服従の体勢をとってしまう杏。小さな犬にとっても虐待のトラウマはなかなか消えないのだと哀しくなる。温かく見守って、杏の頑張りを助け、警察犬として活躍できる場を与えてくれた著者に感謝したい気持ちになりました。2019/07/06
トリオネア
41
アンズちゃんはテレビで見た事があったけど、まさかこんな背景があったとは。飼い主によって茨城の動物指導センターに持ち込まれ、当日に殺処分されるかも知れなかった生後3ヵ月のトイプーの子犬が、シェパードに交ざって遜色ない警察犬になるまで。2019/12/17
わんこのしっぽ
37
児童書ですが、大人が読んでも楽しめる本。保護犬として鈴木さんとの出会いの場面は、無責任な元飼い主に憤りと衝撃を受ける。シェパード君たちも含めて鈴木さん家族に支えられ一つずつ試験をクリアしていくアンズちゃんの姿に、読んでるこちらも気を貰える一冊です。2017/02/20
はな
29
本を読んで泣いたのは久しぶりでした。「この犬、もういりません」と動物指導センターに連れてこられ、殺処分されそうになっていた生後三ヶ月のトイプードル。飼い主の怒声を聞きながら「いらない‼」と言われ、ケージの角でぷるぷると震え、どれだけ怖かったことでしょう。警察犬指導士であった作者さんと出会い、難しい試験をいくつも乗り越え、警察犬を目指す姿にはとても勇気づけられました。うちにもアプリコット色のトイプードルがいます。人間の身勝手な理由で物のように捨てようとする人が本当に許せません。アンズちゃん、よく頑張った‼2019/08/18
みんにゃりん
24
返却前の余韻再読★好きなまんがもよくやりますが、通読後の余韻に浸る為の再読、多分2〜3回分読みました。それくらいアンズが健気で。ところどころで出て来る訓練中の写真がだんだん凛々しくなってゆくのもまた頼もしいです。この本は間違い無く今月のベスト上位確定です。2017/01/07