出版社内容情報
ガッタン ゴットン ポッポ─!
ちっちゃいからだでみんなをはげまし、力強く走りつづける「さんてつ(三陸鉄道)」の姿を描く、東日本大震災から10年のものがたり。
内容説明
ガッタンゴットンポッポ―なくな!つながれ!あきらめるな!ガッタンゴットンポッポ―きょうもあしたもあさっても!ガッタンゴットンポッポ―東日本大震災から10年のものがたり。大きな被害をうけた三陸鉄道、北リアス線「さんてつ」は、5日後、絶望のなかでうごきだした。みんなをはげまし、はしりつづける「さんてつ」のすがたを描く。
著者等紹介
宇部京子[ウベキョウコ]
岩手県生まれ。日本絵本賞「手づくり絵本コンテスト」で奨励賞。みえ94現代詩で国民文化祭実行委員会賞。詩集「よいお天気の日に」(教育出版センター)で厚生省中央児童福祉審議会推薦平成8年度推薦文化財、少年詩賞、日本童謡新人賞、県課題図書
さいとうゆきこ[サイトウユキコ]
青森県十和田市生まれ。イラストレーター。岩手大学教育学部特設美術科で染織を学ぶ。書籍の装画や挿絵のほか、キャラクター制作、雑貨のプロデュースなどイラストレーションを主としたデザインを手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
shiho♪
33
震災から10年たった2021年刊。三陸鉄道沿線の10年。地震発生5日後から市民の足として動き出したさんてつ。小さい車両ながら、汽笛を鳴らし町を駆け抜ける姿は、絶望の中の被災者に少しずつ元気を与えます。お互いに励まし合い、ある人は漁師を再開し、ある人はお弁当屋を始める…。町の復興とともに町の人の心の復興も担ってきたのですね。さんてつ自身も復旧して延伸するごとに町が元気になる景色が浮かんできました。読み聞かせ6分半2022/03/05
ねなにょ
17
三陸鉄道が勇気と希望を運んでくれる。優しい色彩の絵本。2022/04/07
遠い日
16
東日本大震災の直後、こんなことがあったのか!?三陸鉄道の取り組みのひたむきな、「今」を繋ぐすばらしい行い。胸が熱くなりました。どうなるのか前が見えない時期に、とにかく人々のために動き出したその力に、大いなる勇気を見ます。2021/03/21
アルカリオン
11
震災後、5日間で一部復旧にこぎつけ、復興を支えてきた三陸鉄道のおはなし。2021/05/31
rapo
9
震災後、南三陸鉄道が5日後に運転を再開したニュースは大きな喜びをもって報じられ、忘れられない。地元の人々の大切な足を守り早い復興を目指す人たちの意気込みを感じた。この絵の明るい爽やかな色調は希望そのもの。三陸の海は、やはり明るく穏やかで恵みをもたらし、生命力に溢れているのがいい。まだまだ復興半ばだけれど、失った日々は戻ってこないけれど、少しずつでも生活が戻ってくるのはやはり嬉しい。これからも、がんばっぺし!2021/10/16