白い花びら

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白い花びら

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  • サイズ A4判/ページ数 36p/高さ 32cm
  • 商品コード 9784265830435
  • NDC分類 E
  • Cコード C8793

出版社内容情報

少年は林の中でどこか不思議な少女に出会った――見えないものを見、空想の世界を駆け回る喜びを伝える、桜の美しい絵本。

やえがしなおこ[ヤエガシナオコ]

佐竹美保[サタケミホ]

内容説明

風がザアッとふいてきて、花びらが一度に空にまい上がった。そして、こんな声が、ゆうたの耳に聞こえた気がした。―またね。また会おうね。やさしく、のびやかな想像の力を育む、教科書にのっている物語。

著者等紹介

やえがしなおこ[ヤエガシナオコ]
1965年大阪府生まれ。同人誌「びわの実ノート」(松谷みよ子責任編集)童話教室に学ぶ。『雪の林』(ポプラ社)で第15回椋鳩十児童文学賞、第23回新美南吉児童文学賞を受賞

佐竹美保[サタケミホ]
1957年富山県生まれ。数々の児童文学作品の装画や挿絵を手がけ、主にSF・ファンタジーの分野で活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

167
冬のあいだ張りつめていた空気が少しずつぬるむ頃、桜の花を探してしまう。一面に淡い草原、それは夏のはじける生命力のそれではなくて、初々しい淡さの。 記憶のなかの花たちは目をとじるといつも鮮やかに咲きほこる。きっとまだそこにあるだろう。記憶のそれと変わらぬ姿で、毎年儚いしろい花をつけて散らす。普段の街とどこか違うふしぎな世界は、いつも隣にあってたまに出会えると。私はもう肌で知っているから。 美しい花を見ていると、ふと激しく胸をつく。もうこちらに戻れなくてもいい、あのいつか見たあの世界に、もう一度会いたい。2020/02/16

ちゃちゃ

111
「またね。また会おうね」はらはらと舞い落ちる桜の花びらに、思わず声をかけたくなる。今年も出会えたことに感謝の思いをこめて。季節は巡るが、桜との出会いは一期一会。来年の春、私はどんな思いで桜を眺めるのだろう。そして、この絵本の少年は、野原で出会った白い花びらを身に纏う桜の精のような少女にまた会えるのだろうか。馬と化した岩の上で、少女とともに野原を自在に駆け巡ることができるのだろうか。「またね。また会おうね」桜との一期一会の出会いに、大人はとても切なくなり、少年は明日への希望を託して心を躍らせるのだろう。2020/04/06

アン

96
桜はどうしてこんなにも春を待ち、ひっそりと世の片隅であろうとも咲き誇り、命の輝きを放つことができるのでしょう…。柔らかな陽光に包まれた野原での少年と不思議な少女の邂逅。馬と共に草原を駆け抜け未知の世界へと。表紙絵の桜が幻想的で、花びらが蝶々のように舞い美しい。この季節に天国に旅立ってしまったあなたを想う。ふわりと笑うあなたは、少女のように春の扉を開けてくれる桜の精。「またね。また会おうね。」優しい陽だまりの中、春風にのって響き渡る私とあなたの声。 2020/03/26

p.ntsk

63
【春を感じよう 読書会】住宅地の道路から林の中へと続く道。そこを抜けた先にあったのは…。桜幻想とでも呼びたくなるような作品でした。表紙絵の桜から始まる佐竹美保さんの絵が素晴らしかったです。解放感、躍動感に溢れていて背景の色に使われている青、緑、ピンクも印象的でした。 2019/04/07

keroppi

62
図書館の絵本コーナーで、表紙の桜の絵に惹かれ借りてみた。少年が分け入った林の中で見つけた不思議な世界、出会った少女。ひっそりと咲く桜も美しい。図書館の片隅でひっそりと佇んでいたこの絵本のように。2020/03/15

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