内容説明
小学四年生の康一は河原でふしぎな石を見つけた。その石を割って水をかけたところ、中からあらわれてきたのはなんと河童だった!康一と河童のクゥの友情、なかまをさがすクゥの冒険の旅を描く。「河童大さわぎ」「河童びっくり旅」の二作収録。アニメ映画「河童のクゥと夏休み」原作。
著者等紹介
木暮正夫[コグレマサオ]
1939年、群馬県前橋市に生まれる。高校卒業後、児童文学を書くようになる。2007年1月死去
こぐれけんじろう[コグレケンジロウ]
1966年、東京生まれ。N.Yアート・スチューデント・リーグで絵画を学ぶ。児童書を中心にイラストレーターとして活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミーコ
49
少年が 初めて化石採集に行って見付けた干からびた蛙の様なモノ…が河童でした❣ クゥクゥと鳴くから名付けた名前が「クゥ」 叔父さんが雑誌に載せた事から テレビ局や編集者らが次々とやって来ます。1話めの終わりは切なくなります。が仲間を探しに旅に出た「クゥ」この世のモノではない河童と出会います。少年と再開する所で終わりますが いつか仲間に会える事を願いながら本を閉じました。「村に良くない事が起きると河童のせいにして追い出してしまう。本当は優しい心を持っていました。」人間のエゴが河童を追いやった 哀しい事です。2017/07/12
鈴
21
息子が幼稚園のとき、河童のクゥが大好きで何度も観ていたので、これを見つけて借りてきた。なのに息子は完全に忘れちゃってた。読んだら思い出すかなと思ったけど、内容が映画とは違う。ちょっと残念。2015/06/16
絵
19
河原から拾って来た何かの化石は、生きている河童だった! 1980年頃の児童文学で文章や話し言葉も丁寧です。少年パートと河童パートの2章仕立てで、2人の心理描写よりも状況描写が印象的。化石採集知識や河童にまつわる伝承なども、説明的すぎずにすんなり読ませます。 昔の日本は、河童や妖怪と共存していたんだと素直に受け入れたくなる本でした。2025/07/15
takaC
15
こども向けだからと手抜きしてませんか?エピソードに連続性がないなと思うこともあれば、しつこく繰り返される背景説明もあり、ちょっと苦笑。2011/09/01
かのん
6
読んでから、映画はどんな感じだったんだろうな、気になりました。大変なこともあったけれど、クゥの出会う人たちが優しくて、いつか仲間に会えるといいなぁと思います。2014/06/13