出版社内容情報
滞在客の男が不思議な花火で空に描きだした絵は、ティオたち島の子が見たことのないような光景ばかり。花火が終わったとき、その男とともにリランもこつぜんと姿を消した。
少年ティオの視点で描かれた南の島に生きる人々の人間模様と不思議な出来事。
収録=十字路に埋められた宝物/帰りたくなかった二人/空いっぱいの大きな絵/ホセさんの尋ね人
?本作品は、1992年に楡出版にて書籍化(小学館文学賞)、その後文春文庫や青い鳥文庫として刊行されました。
今回新たな前書きを加え、児童にも読みやすいよう一部の漢字に読み仮名をふり、多数の美しい挿絵を掲載して刊行(3巻に分冊)。
ティオの目線で描かれた島の不思議な日々。読むうちにまるで魔法にかけられたかのように現実とも異世界ともつかない場所へ連れ出される。池澤夏樹の文学世界とウノサワケイスケのアートワークが溶けあった、伸びやか、かつ繊細な、珠玉の3冊。
【目次】
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- 和書
- カンピオーネ! 〈2〉