出版社内容情報
30年前に病院にきたディーゼル発電機、でんちゃん。地震と津波、停電の危機のなか、5日間発電し続けた。実話を元にした絵本。
内容説明
おおきな地震、津波、突然の停電―ちいさなヒーローが病院をすくった!福島第一原発から22キロ。残された患者、病院スタッフとともにたたかった古い発電機のお話。
著者等紹介
菅野博子[カンノヒロコ]
福島県いわき市生まれ。小学校教諭を6年つとめたあと、イラストレーター、絵本作家になる
高野己保[タカノミオ]
医療法人社団養高会高野病院の理事長。社会福祉士・精神保健福祉士。2011年3月、福島第一原発の事故により屋内退避となった病院で、事務長(当時)として100名以上の患者を守るべく奔走。2014年には事故後の様子をまとめた『福島原発22キロ高野病院奮闘記がんばってるね!じむちょー』(東京新聞出版部)が刊行された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
れもん
19
図書館本。長女(5歳)が選んだ絵本。借りてきた日から朝晩、「読んで」と次女(3歳)が持ってくる。お気に入り。実話をもとにしたストーリーとなっていて、震災関連の絵本となっている。自家発電のでんちゃんが頑張っている姿に次女は「がんばれー!がんばれー!」と応援していた。数分の停電しか体験したことのない娘たちにとっては、勉強になった様子。2024/09/02
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
18
でんちゃんは、病院の非常用発電機。ずーっと暇な毎日を過ごしてきたのに、ある日フル活動。5日目の朝まで、電気が復旧するまで壊れそうになりながらも頑張ってくれた。3.11東日本大震災での高野病院での実話を基にした絵本です。 2019/02/26
けいねこ
7
『非常用』なんていうものは、必要なときがこないほうがいいんです。平和な日常には必要ない。でも、本当に非常事態が起きてしまったとき、『非常用』に準備されていたものたちに、出番が来る。でんちゃんは、病院の自家発電機。ちゃんと電気が来ていれば、でんちゃんの出番はない。だけど、大きな地震が来て、津波が来て、電気が来なくなったとき、でんちゃんの出番が来た。でんちゃんに命を支えてもらった多くの人たち。読んでいて、涙が出た。あの日、がんばってくれた『非常用』のものたち。どうか、ずっと休んでいられますように。2018/07/12
choco
3
素敵な絵本!「でんちゃんありがとう!」と私も思う。忘れてはいけないこと、大切なことを、やさしく教えてくれる絵本!それでいて、(実話がもとになっているので当たり前なんだろうけど)とても現実的だ!読んだあとには、ぜひ家族や周りの人と「自分たちには何ができるだろう?」と話し合おう!2018/01/29
Pechi Minato
1
東日本大震災から10年①実話に基づく自家発電機奮闘のおはなし。小学校図書室にもぜひ!未就学児でもよみきかせできると思う。ちょっと難しいけれど、自分に重ねて応援し頑張れる気がする。しめくくりがなにか、アイヌの昔語りのようにも感じました。2021/03/12
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