出版社内容情報
平和を訴え、感動を呼んだ絵本『戦火のなかの子どもたち』が出来るまでをたどり、時代の中で生きた画家の人生と人間像を描く。平和を願ったいわさきちひろ最後の絵本の秘密。
内容説明
平和への思いをこめた、ちひろ最後の絵本の秘密。
目次
1 一枚の絵にこめられた思い(制作過程;ページを追って;ちひろにとっての『戦火のなかの子どもたち』;反戦美術としての意味)
2 『戦火のなかの子どもたち』に取り組んだ背景(ベトナム戦争の時代;『戦火のなかの子どもたち』につながる仕事;大家族をささえながら)
3 資料編(ベトナム戦争の資料など;『戦火のなかの子どもたち』をめぐって)
著者等紹介
松本猛[マツモトタケシ]
1951年、いわさきちひろ、松本善明の長男として東京に生まれる。東京芸術大学美術学部芸術学科卒。ちひろ没後三年目の1977年、世界初の絵本専門美術館となる、いわさきちひろ絵本美術館(現ちひろ美術館・東京)を設立。1997年、安曇野ちひろ美術館を設立、館長として世界中の優れた絵本原画の収集に力を注ぐ。2002年、長野県信濃美術館館長を兼務。(財)いわさきちひろ記念事業団理事、絵本学会理事、エリック・カール絵本美術館(アメリカ)名誉理事、安曇野・アートライン推進協議会副会長。日本絵本賞、ブラティスラヴァ世界絵本原画展(BIB)(スロヴァキア)他、内外にわたって多くの絵本展の審査員を歴任
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感想・レビュー
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海(カイ)
13
『戦火のなかの子どもたち』はちひろさんが完成させた最後の本だという。 『母さんはおるす』から『戦火のなかの子どもたち』が生まれたのか。 『母さんはおるす』も読んでみたい。2014/06/15
Cinejazz
9
『戦火のなかの子どもたち』出版された翌1974年の夏、<いわさきちひろ>サン、55歳にして闘病死。 いわさきちひろ、松本喜明の長男<松本 猛>さんが、母の没後30年を経て『戦火のなかの ― 』で語りたかったこと、未発表の作品への思い入れを考察した本書は、東京大空襲で炎の海を逃げ回った記憶を鮮明に蘇らせ、ベトナムで同じことが繰り返されていることへの悲しみや怒りを、絵のなかで表現しなければならない、という気迫の執念を余すところなく伝える、絵本製作のドキュメンタリー。2022/12/02
わちゃこ
3
いわさきちひろさん が、どのようにして絵本「戦火のなかのこどもたち」を描きあげたのか、息子(著者)の目線から書かれた本です。2018/01/25