出版社内容情報
やわらかな語り口と人間味あふれる文による小さないのちを追いつづける感動の名エッセイ集。著者は,聖路加国際病院小児科部長。 中学生から
目次
容子ちゃんの話
麻意ちゃんのクリスマス
ホルンとトランペット
真美ちゃんが今朝、自宅で
池田君の電話
早春の屋上で
最高のおもてなし
サトシ君の誕生日
ケンちゃんの保育園入所作戦
二冊の本〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
LaVieHeart
5
小児がんの専門家で聖路加病院の医師である著者が、診てきた小児がんの子供たちとの思い出をやさしい言葉で語っている。 当時の小児がんは完治の可能性が少なく、多くの医師が辛酸を嘗めてきたようだ。生まれてたった数年でそんな病にかかった子供やその両親の想いはいかばかりか。。。と思うとやるせない。そんな一人一人に大切に寄り添う著者の姿は、神々しくすら感じる。 「患者さんに死なれても泣かないですむようになったら、この仕事はやめよう」 こんな先生ばかりなら、子供たちも安心して辛い治療も受けられるのではないだろうか。。。2025/03/30
明鈴
1
著者は聖路加病院小児科の医師。21の短いエッセイが詰まっている。小児ガンで亡くなった子供たち、また完治した子供たちについて、愛のこもった語り口で書かれていた。 命があり健康があり、毎日自分の足で歩いて移動できて、胸いっぱい空気を吸えるって なんて幸せなことだろう。2014/10/29