出版社内容情報
おねえちゃんに誘われてホームレスを助けるシェルターに行った。
雪の路上で毛布にくるまっている人。
「え、死んでる…?」
大ヒット作『ぼくイエ』のコンビによる絵本。
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死をめぐる絵本「闇は光の母」シリーズ、
谷川俊太郎さんによる推薦文
死を重々しく考えたくない、かと言って軽々しく考えたくもない、というのが私の立場です。死をめぐる哲学的な言葉、死をめぐる宗教的な言葉、果ては死をめぐる商業的な言葉までが氾濫している現代日本の中で、死をめぐる文と絵による絵本はどんな形でなら成立するのか、この野心的な企画はそれ自体で、より深く 死を見つめることで、より良く生きる道を探る試みです。
谷川俊太郎
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
209
ブレイディみかこの初絵本だと思って読んだら、死をめぐる絵本「闇は光の母」シリーズの最新作でした。シンプルながら絵にインパクトがあり、心温まるお話でした。 シリーズの他の4作も読むことにしました。 https://www.iwasakishoten.co.jp/book/b598212.html2022/03/09
MI
89
絵本の紹介雑誌で見つけた絵本。姉は雪降る日に、弟を連れて教会のボランティアに出かけた。それは、ホームレスに温かいスープを配るものだった。弟は最初は何をしたらいいか分からなかったが、次第にありがとうと言われるボランティアに心が動いていく。プレイディみかこさんの絵本。2023/08/24
☆よいこ
83
絵本。ホームレスのためのシェルター、ボランティア▽雪が降る寒い日、姉に連れられて少年は教会へ行く。暖かい紅茶のポットを持って街に座り込んでいるホームレスに声をかける「近くにシェルターがあるんです。いっしょにいきましょう」集まった人たちの臭いに驚いて何をしたらいいか分からない少年だったけれど、スープを配る手伝いをした。スープを飲んだおじいさんは喜んで、少年に飴玉をひとつくれた。素直に喜ぶ少年と「よかったねぇ」と言ってくれる人達。少年はもらった飴玉の意味を考える▽中田いくみさんの絵が好きです。2022年刊2024/07/30
榊原 香織
78
ブレイディさん絵本書いたんですね。 ホームレスのシェルターの話 絵は日本と台湾で活躍してる中田いくみさん2023/01/18
ネギっ子gen
75
死をめぐる絵本「闇は光の母」シリーズ⑤。装画がイイ。『ぼくイエ』や『子どもたちの階級闘争』などの世界観を絵本化した感じか。英国では、ホームレスを助けるシェルター活動に子どもが参加しても、このような自然な感じになるんだと、英国と比較して我が国のボランティア土壌の貧弱さに想いを馳せた――。日常的に「死」が隣合わせのホームレスを支援するのは、キリスト教会。これは日本も同じ。聖職者と思われる人も登場しますが、その方の服装が詰襟。といえば、救世軍ですか。わたしも若い頃、ここの街頭給食活動に参加したので、懐かしく……2022/09/29