出版社内容情報
おばあちゃんちの近くの雑木林に、ぼくの友だちのクヌギがいる。枯れて、死んでも、また会えた。自然の営みを見つめてきた写真家・今森光彦がつづる命のつらなりの物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
140
先日の3作に続いて、遡ってシリーズ第二弾を読みました。ほとんどホラーのような迫力のある作品です。結局自然は循環して繋がって行くんですね。 https://www.iwasakishoten.co.jp/book/b590540.html2022/03/11
おはなし会 芽ぶっく
14
闇は光の母シリーズ2。夏休みに訪れるおばあちゃんちの近くの雑木林に、少年のともだち「おおきなクヌギ」がいる。毎年会いに行く度にクヌギの姿が変わっていき、とうとういなくなってしまった…。けれど少年は新しい命の芽吹きや、生きものたちの違う形での生活が新しい発見としてみつけた。2022/04/06
なま
12
★4 闇は光の母シリーズ第二弾。谷川俊太郎さんの推薦文より「死を重々しく考えたくない、かと言って軽々しく考えたくもない」とある。キャンパスボードにアクリル絵の具の画質が昔懐かしい里山にピッタリ。しかし、主人公の顔が怖すぎて朝読には向かない。笑 ただ、理科や社会の授業等では使えるかも。自然の循環、食物連鎖、後世の子ども達に託していかねばならない大切な物がある。仏教用語で言えば、この世の現実存在(森羅万象)は「諸行無常」という事だろうか。4分。2022/03/25
遠い日
9
「闇は光の母」シリーズ2。今森光彦さんの『やまおやじ』を思い出しながら読みました。森の中の一本のクヌギの老木への愛着と、命のめぐりをまざまざと感じる少年の胸の内。虫をよせ命の交感を感じさせる存在だったクヌギの終焉と、再生への希望。ひとつの終わりは次の命を育む土台となる奇跡に大きくなった少年は打たれている。2021/12/07
NOYUKI
4
闇は光の母、なるほど。命は巡る、死と再生は隣り合わせで、日々繰り返されている…テーマに合わせてか、骨太で力強く不気味な作品。うーん。2022/03/10