内容説明
ぼくのくつかくしたの、ゆうすけくんじゃなかったんだ。ぼくのともだち、みんなあげる。
著者等紹介
高山なおみ[タカヤマナオミ]
1958年静岡県生まれ。料理家、文筆家
中野真典[ナカノマサノリ]
1975年兵庫県生まれ。画家、絵本作家。大阪芸術大学卒業。在学中より障害児の学童保育で働き、卒業後保育士となる。現在は兵庫県小野市に暮らしながら、全国各地で個展を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒラP@ehon.gohon
23
荒々しい表現なので、好き嫌いの分かれる絵本かも知れません、 靴を隠した犯人をゆうすけくんだと思い、少年は怒りの感情を緑色の気持ちに込めていきます。 緑色は少年が好きな昆虫たちや、少年を包んでくれる自然の色でしょう。 犯人がゆうすけくんではないことを知る、ゆうすけくんがいじめを受けているシーンで、世界は黒に変わります。 現実の黒と気持ちの緑の対比にインパクトがあります。 ゆうすけくんも一緒に緑の気持ちを持つようになった関係をどう受けとめるか、子どもたちのが感覚は違うかも知れません。2022/09/09
紫陽花と雨
18
緑にあふれたのは何だったのか、表紙の口から緑吐いてるのは何なのか、どこから夢だったのか、夢オチでいいのか。靴の一件は思いこみなのか、真実なのか。答えはない!(笑)とりあえず考えるんじゃなくて感じる類いの本なのかな、と思っておく。2023/02/09
遠い日
9
命漲る緑の中で、ぼくは力をチャージするように取り込んだんだな。怖さを凌駕して、突き破ったところにあったものは、意外な真実。ぼくの爆発するような張り詰めた気の噴出に圧倒される。中野真典さんの絵の迫力に目を見張る。2021/03/23
たくさん
1
こどもっぽい荒っぽさの雰囲気の絵だけれど、今一つ突き抜けた粗っぽさが感じられない。その分ゆうすけくんが荒くれでないって感じにはなるけれど、あんまり怖い雰囲気が出ていなくて宝物を見つけてあげるのも少し安い感じになっていると思いました。2021/03/07
しい
0
読み応えのある一冊2021/07/17