出版社内容情報
泉の近くで仕事をしていたきこりが、うっかり斧を落としてしまいました。すると、泉のなかから美しい女神があらわれました。
蜂飼 耳[ハチカイミミ]
宇野亜喜良[ウノアキラ]
著者等紹介
蜂飼耳[ハチカイミミ]
1974年、神奈川県生まれ。詩人・作家。詩集に『現代詩文庫・蜂飼耳詩集』(思潮社)『顔をあらう水』(思潮社/第7回鮎川信夫賞)など、絵本に『うきわねこ』(絵・牧野千穂/ブロンズ新社/第59回産経児童出版文化賞ニッポン放送賞)など
宇野亞喜良[ウノアキラ]
1934年、愛知県生まれ。日本デザインセンター、スタジオイルフイルを経て、フリー。日宣美会員賞、講談社出版文化賞さしえ賞、日本絵本賞等を受賞。1999年に紫綬褒章、2010年に旭日小綬章受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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クリママ
23
宇野亞喜良の、退廃的でエロティックな美少女の泉の女神。2017/05/13
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
18
イソップ童話のきんのおのも、宇野さんが描かれると妖艶さを含んで見えます。良いきこりが猫、悪いきこりが豚で描かれ、悪い(というより欲張り)きこりがウソをついた時の女神の表情が怒るというよりも悲しく見えました。 【SDGs8 働きがいも経済成長も(仕事 職業 漁師・海女・猟師・木こり)】2022/03/31
ヒラP@ehon.gohon
16
極めて道徳的な寓話が、宇野亞喜良さんの絵で妖しげな大人のお話にアレンジされたような気がします。 正直な木こりのネコを誘惑するような女神の眼差しは何故でしょう? 女神の眼差しに幻惑されたら、別のお話になってしまいそうな雰囲気にドキッとしました。 一方、愚鈍なブタを蔑むような態度には、ちょっと反感を持ちました。 ネコの方がずるいんじゃないかと思うのは私だけでしょうか。2017/05/15
marumo
14
表紙をご覧ください。この暗い目をしたイケメン猫が「良い木こり」でごさいます。で、後ろのアンニュイな美女は湖の女神様。なんかね、言葉遣いも妙に丁寧かつ色っぽいのよ。さすが宇野亜喜良&蜂飼耳ですね。ワタクシ、大喜びで読みましたが、子どもに読み聞かせるのは気が引けます。ちなみに「悪い木こり」は豚、です。それも、まん丸に太ったブフーッて感じのではなく、鼻面長い感じの。陰気、、、陰キャというやつでしょうかね。これ、シリーズですがどれも中々個性的でおすすめです。ま、本作が異彩を放ちまくってますが。2021/08/19
コンチャン
12
宇野さんの装丁が印象的すぎて手に取ってみました。 内容は誰もが一度は耳にしたことのある有名な物語です。2022/09/06