出版社内容情報
米の種類、食卓へとどくまで、病気と害虫、台風や温暖化対策、水田のはたらきなど、米が実るまでを解説。
お米の種類、食卓へとどくまで、病気と害虫、台風とのたたかい、温暖化へのとりくみ、水田のひみつ、田んぼのいろいろなはたらきなど、米が実るまでをくわしく解説します。
目次
第1章 米って、なに?(イネの実が米になる;米からご飯に ほか)
第2章 米ができるまで(種もみと発芽の仕組み;種をまき、じょうぶな苗をつくる ほか)
第3章 イネと自然(雑草退治は、やっかいな作業;病気と害虫はイネの大敵 ほか)
第4章 水田はすごい(イネが毎年つくれる水田;水田でつくるられる作物 ほか)
著者等紹介
根本博[ネモトヒロシ]
1957年、福島県生まれ。宇都宮大学農学部卒業。農学博士。1981年に農林水産省に入省後、農業研究センター、熱帯農業研究センター、マレイシア農業開発研究所、茨城県農業総合センター、中国農業試験場、農研機構作物研究所等で水稲や陸稲の品種改良に関する研究に従事してきた。特に、水稲の多収性や害虫や病気への抵抗性の研究や陸稲の乾燥耐性を向上させる研究を行い、2000年頃からは牛や豚などのエサ用や米粉パンや米粉麺に利用するための水稲品種を開発するための研究に力を注いできた。独立行政法人農業生物資源研究所遺伝資源センター長として遺伝資源の保存や利活用に関する研究を進めている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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西澤 隆
4
農家ではないけれど回りには田んぼばっかり。だから苦労のところまでの経験はないものの門前の小僧的に「ああ、なるほどなあ」と思うことがたくさんの米どころ在住者「総ざらえ」に最適なシリーズの一冊目。たとえばお米のツブひとつひとつの中であんな風に身が育ちつまっていくのかとか、分けつってこんな形につながっているんだなあとか、あらためて見せてもらって「へえ」と思うこともたくさん。そのひとつひとつのイラストが実はテキトーではなく緻密な下調べの上で描かれた手のかかるものだというのを描いたご本人に聞く機会があったのも嬉しい2015/09/21