出版社内容情報
おーちゃんの胸には穴が開いてるんだって。
小児病棟に入院している子どもたちは、辛いことばかりではない。友だちとの交流でおもいきり楽しんだりもしているんです。
作者自身が子どものときに入院していた体験を通して、病院生活での友達関係、たのしかったこと、つらかったことを、おーちゃんの目を通して描きます。
心の微妙な動きをうまく表現できず葛藤して、手術した友人が無事にかえってきて、はじめて素直に言えた言葉がとても印象的。
長い入院生活でつながった友情を温かく描きます。
内容説明
あるひ、おーちゃんはにゅういんすることになりました。病院での入院生活は、つらいことばかりじゃなかった。小児病棟での友だちの交流を描く。
著者等紹介
ひらてるこ[ヒラテルコ]
黒井健氏に絵本を学ぶ。子どもの本の分野にて、児童書、保育月刊誌、教科書、アニメーション等のイラストを担当。日本児童出版美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
anne@灯れ松明の火
15
新着棚で。タイトルに惹かれて手に取ったら、小児病棟に入院している子どもの話で、ちょっと驚いた。ちょうど瀬尾さんの「夏の体温」を読んだところで、お!と思った。自分の気持ちをうまく表現できず、後悔することになる”おーちゃん”。謝ること、できるかな? 限られた場所で、楽しみを見出す様子に温かい気持ちになる。絵も優しい。ひらさん、初読み。2022/04/17
けいねこ
5
ことりになって飛んでいく。それは自由に動けることの象徴なのだけれど。ときに、最後の手段として描かれることもある形態なので、不安を抱きながら読み進めました。そんなふうに生まれついたのは、その子のせいではないのです。与えられたからだで精一杯生きることを、応援してあげたい。2023/04/21
むうたろう
1
★★★2024/10/29
NOYUKI
1
ちょっと切なくなる絵本。ただ、わたしには「ことりになる」って表現がピンとこない。元気になるというより亡くなるって感じのイメージがあって、なんかドキドキしてしまった。そうじゃなくてよかった。2022/09/13