出版社内容情報
この世のものとは思えない、怖くて奇妙な出来事。ここは本当にぼくの町なの? それとも……。
一話一見開きで展開するたたみかける恐怖。
きみはつぎのページをめくれるか。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶち
105
表紙の男の子が恐い。男の子の白い眼が発するオーラのような、醸し出す雰囲気が怖いのです。その男の子がどのお話にも登場してきます。一話が見開きのページで完結する短さですが、それがかえって怖いです。恐怖が畳み掛けるようにせまってきて、次のページをめくるのを躊躇してしまいます。 絵を見てゾクッ、読んで鳥肌。どこにでもありそうな日本の町や学校や郊外の風景が不安を掻き立て、"怖さ"を助長しています。この絵本は子供たちの気持ちを刺激します。大人の気持ちも、否、大人だからこそいろいろと想像してしまって余計に怖いのか...2020/06/21
あっか
99
怖い!怖いよ!!読メで知った新刊絵本。オチがないもしくは分からなくてゾクッとする、あなたのすぐ隣にありますよ系の「あっち側」の話が載っています。めちゃくちゃ短くてそれがまた怖くて凄い。絵がまた利くわ〜。タッチがもう怖い。笑 ソフトボールは、思わず「怖っ!!!」と叫んじゃうほど怖いです。笑 夏にぴったりの本。鬼談百景(小野不由美さん)の絵本バージョンという感じです。子どもは…ナイーブで敏感な子だとトラウマになっちゃうかも^^;2019/07/23
ゆのん
83
【NetGalley】【絵本】これは…。表紙の異様さからして予感はしていたが完全にホラー。子供に1人で読ませないようにとの注意書が帯になっているだけあって怖い内容。寝る前の読み聞かせには向かない…。子供向け絵本としてはチャレンジ精神100%だ。1922019/06/13
takaichiro
82
Net galley!普段絵本を手にしないので、感想を書くのも慣れていないのですが、頭に浮かんだことを伝えます^_^怪談絵本と言われるカテゴリーだと思います。見開きでひとつずつの話になっていて、不思議な怖さ、わかりやすい怖さを混ぜて描かれています。絵がとても綺麗。特に、太陽に向かってリフトが伸びる最後から2番目の絵の青の使い方が好き^_^最後のページは子供の頃大好きだったあの丘の上の空気や匂いを思い出す様でした^_^子供の感覚に戻れたタイムマシンの様な絵本でした^_^2019/06/04
aquamarine
80
見開きに一枚の絵と一つの怖い話。ページをめくるたびに違うお話が現れます。まず目に飛び込んでくるどこかノスタルジックで優しいイラストは、数行のお話を読むと、一気に怖いものに変わります。そう、どれも「あっちがわ」と一瞬繋がってしまったかのよう。その男の子はだあれ?ぼくはどうして目が白いままなんでしょう。…大人である私も絵の表現しているものが理解できるとどれもすっと背筋が寒くなりました。子供がじっくり読んだら相当怖いと思います。あ、そうでした、一人では読ませないでくださいって、内容紹介にありましたね…。2019/07/27