出版社内容情報
山のたぬきが、大都会のたぬきのもとへお嫁入り。電車やレストランや群衆を初体験しながらの道中は、目を回すようなことばかり!
最上一平[モガミイッペイ]
著・文・その他
町田尚子[マチダナオコ]
イラスト
内容説明
山の中にすむたぬきのあさぎり姉さんが、ニンゲンの大都会の中のたぬき村へお嫁いり。山にすむたぬきたちにしてみれば、都会のほうがへんぴな場所、「へき地」なのです。そんなところへお嫁にいくなんて…。いもうとたぬきは、とっても不安。はじめて見るものばかりの都会の中、ニンゲンにばけた、たぬきたちの珍道中。
著者等紹介
最上一平[モガミイッペイ]
1957年山形県生まれ。『ぬくい山のきつね』(宮本忠夫・絵/新日本出版社)で日本児童文学者協会賞、新美南吉児童文学賞、『じぶんの木』(松成真理子・絵/岩崎書店)でひろすけ童話賞受賞
町田尚子[マチダナオコ]
1968年東京都生まれ。武蔵野美術大学短期大学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
馨
124
町田尚子さんの絵なので読みました。たぬきが都会に嫁に行く話。語り手はフクロウなのか。たぬきや動物の絵は相変わらず可愛いのですが人間に化けたたぬきの絵は何だか不気味で違和感がありました。たぬき幸せそうでした。2022/04/01
ぶち
98
町田尚子さんの原画展で、たぬきさんたちの可愛いらしさに魅せられてしまいました。山奥に暮らすたぬきのあさぎり姉さんの目出度い嫁入りの日です。どこに嫁に行くかっていうと、大都会のど真ん中です。山のたぬきたちが人間に化けて、皆で"狸の花嫁道中"です。あさぎり姉さん、綺麗な和服に(狸の)襟巻、髪には花飾り。とても綺麗な花嫁さんです。花びらが舞い散る夜桜の下の婚礼は幻想的でとっても素敵!あさぎり姉さん、幸せそう。「愛があれば どんなことがあっても だいじょうぶってんだ」おしあわせに!2023/11/14
ままこ
93
田舎から都会へ嫁ぐ愛らしく愉快なたぬきの花よめ道中。町田尚子さんが描くたぬき達が魅力的。表紙と裏表紙の対比も可愛い♬ラストもほのぼの。おしあわせに❣️2018/05/06
gtn
76
狸たちが唄う民謡から、彼らが秋田の出だとわかる。作者も山形出身。狸と同じく、上京時、こんな決死の思いだったのだろうか。2020/11/27
はる
69
読友さんの御感想から。牧歌的なお話しなのだけれど、町田さんの独特のタッチのイラストと合わさって不思議な奥深さを醸し出しています。特に人間に化けたタヌキの人に非ざる感じの表情が巧いなあ。クライマックスの、姉さんタヌキの見上げる桜の花が姉さんの瞳に映っているシーンが凄く奇麗で、何だかウルウルしてしまいました。2018/04/29
-
- 和書
- クメル語入門