えほんのぼうけん
ひかるさくら

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  • サイズ A4判/ページ数 32p/高さ 28cm
  • 商品コード 9784265081097
  • NDC分類 E
  • Cコード C8793

出版社内容情報

山道で出会った病人に薬を分け与えてやった、薬売りの彦一。暗闇の山中で休んでいると、彦一のまわりがぼんやりとひかっていた。

薬売りの彦一は、山道で出会った病人に薬を分け与えてやった。やがて日は暮れ、山中で休むことにした彦一。ふと目覚めると、不思議なことに辺りがぼんやりとひかっていた。緻密な構成とヒューマニズムに満ちた作風で知られ、吉川英治文学新人賞、山本周五郎賞、柴田錬三郎賞など数多くの文学賞を受賞してきた作家、帚木蓬生氏。現代の子どもたちに向け、絵本という形でメッセージを届けたいと、初めて取り組んだ絵本作品。他者を思いやる清らかな心、幻想的でやさしい情景。それらがじんわりと心に染み入る創作民話の絵本です。

【著者紹介】
帚木蓬生  1947年福岡県生れ。東京大学仏文科卒業後、TBSに勤務。退職後、九州大学医学部に学び、現在は精神科医。1979年に『白い夏の墓標』を発表し直木賞候補となった。『三たびの海峡』で吉川英治文学新人賞、『閉鎖病棟』で山本周五郎賞、『逃亡』で柴田錬三郎賞、『水神』で新田次郎文学賞、『ソルハ』で小学館児童出版文化賞など数多くの文学賞を受賞。

内容説明

山中で出会った三人の病人たちに、薬売りの彦一は持っていた薬をみんな分け与えてやった。山道で夜をあかすことにした彦一だったが、ふと目覚めると、あたりがひかっていた。闇の中にぼうっと明るく見えるところにあったものは…。

著者等紹介

帚木蓬生[ハハキギホウセイ]
1947年福岡県生まれ。東京大学仏文科卒業後、TBSに勤務。退職後、九州大学医学部に学び、現在は精神科医。1979年に『白い夏の墓標』を発表し直木賞候補となった。『三たびの海峡』で吉川英治文学新人賞、『閉鎖病棟』で山本周五郎賞、『逃亡』で柴田錬三郎賞、『水神』で新田次郎文学賞、『ソルハ』で小学館児童出版文化賞など多くの賞を受賞している

小泉るみ子[コイズミルミコ]
1950年美唄市生まれ。早稲田大学文学部卒業後、絵の勉強を始め、絵本、教科書などのさし絵を手がける。日本児童出版美術家連盟会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

つくよみ

78
図書館本:心優しい薬売りの彦一。行商の帰り道、日も暮れかかった山道で、何時もと違う道を選んで見たところ、その先で次々と身体の不調を訴える人に出会い、薬を分けてあげることに。そうこうしている内に日が暮れてしまい、山中で野宿することにした彦一が、夜中に見たものとは・・・?表紙にもなっている、夜光る桜の頁がなんとも美しい作品。奇跡のような光景を目の当たりにした上、山中で無事に一夜を過ごせた事こそ、彦一の行動に対する最大の報いなのだろう。冒頭の父親の言葉を読み返してみると、更に話が深まるような印象が。2014/02/24

Kawai Hideki

76
心優しい薬売りが遭遇する不思議な桜の木のお話。「薬は病人のためにある」という父の教えを守り、道ばたで苦しむおじいさん、女の人、男の子を救ってやった夜、ふと周りが光っているのに気がつき、目を覚ます。光の導くままに歩いていくと、そこには、光る桜の木が。翌朝、ふもとの村に降りて、光る桜の話をしても、「そんな桜なんて聞いた事もない」という反応。結局、道ばたで苦しんでいた三人が何者だったのか、光る桜は何だったのかの種明かしはされず。暗闇に光る桜の花が印象的だった。2017/03/24

masa@レビューお休み中

66
くすり売りの彦一は、行商に行った帰りに通った山道で三人の病人に遭遇します。それぞれに合ったくすりを分けてあげますが、みんなそろってお金がないというのです。そんな出来事の後に、光る桜を見ることになるのだが…。これは何か教訓が含まれているのか。それとも、人助けをしたことに、あまり意味はないのか…。良いお話ではあるのですが、読み終わった後に呆然としてしまいますね。たぶん、その時点で僕は光る桜を見ることはできないんだろうな。純真な者だけが見ることができる。見ることを許されるのが、この桜ならではないかと思いました。2013/03/30

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

55
ある春の日の行商の帰り道。薬売りの彦一がいつもとは違う道を通って帰ると、おじいさんがうずくまっていて・・。帚木蓬生氏が絵本を手掛けられたということで思わず手に取りました。タイトルに「ひかるさくら」とあるように、暗闇の中で光る桜の光景がとてもステキでした。★★★2012/05/31

それいゆ

48
「読み聞かせの日」だったので、小学6年生に読みました。日本人の美徳ともいえる「してあげる幸せ」を表現している良い絵本です。自分のことよりも、困っている病人のことを優先して考え行動することが、自分の幸せに繋がることを教えてくれます。帚木蓬生作の絵本は、ありふれた絵本にはない奥深さを感じさせてくれます。ものすごく集中して真剣な表情で聞いてくれました。2014/02/14

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