内容説明
あるあさ、ワトスンのもとに患者が、かつぎこまれてきた。その患者、技師のハザリーのおやゆびは、なんと、切りとられているではないか!ハザリーの話によると、水力あっさく機の修理をたのまれた先で、とんでもない陰謀にまきこまれたらしい。ワトスンはこの事件をホームズのもとへもちこむが…。表題作のほかに、銀行家の金庫からきえた宝石のゆくえを追って意外な犯人をつきとめる「エメラルドのかんむり」を収録。小学校中学年~中学生。
著者等紹介
ドイル,コナン[ドイル,コナン]
1859年、イギリスのエディンバラ生まれ。医師であるかたわら小説を書き、今も世界的な人気を誇る『名探偵シャーロック・ホームズ』シリーズを生みだした。推理小説だけでなく、SFや冒険、歴史小説も数多く残している
中尾明[ナカオアキラ]
作家・翻訳家。1930年東京生まれ。明治学院大学英文科卒業。日本児童文学者協会会員。創作集団プロミネンス会員。数多くの創作と翻訳(SF、推理小説など)がある
岡本正樹[オカモトマサキ]
イラストレーター。本の挿し絵のほか、ゲームのキャラクター・デザインなども手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ぺんぎん
5
「技師のおやゆび事件」は、結局犯人グループが逃げて消化不良だったけど、ホームズの言葉「経験は、直接お金になりませんが、別の形で役に立ちます。例えば、あなたはこの経験を人々に話すだけで、これから一生素晴らしい語り手だという名声を手に入れられる。」が良い。結局、うまい話なんてありえないのは今も昔も同じだ。「エメラルドのかんむり」は、さすがに息子犯人説はベタ過ぎて無いだろうと思ったが、「ありえないことを消していけば、最後に残ったものが、どんなに信じられないようなことであっても、真実に違いないということになる」2025/04/19
absinthe@読み聞かせメーター
4
小3の娘。ひとりよみ。面白かった。再読。2019/08/09
biba
2
以前、一般書で読んだときはなぜか家の仕組みがよくわからなかったけれど、今回はよくわかりました。そして、怖い。 ドイルの伝記は、当時のイギリスの学校のことがわかり面白いです。そして、家から遠い学校へ行くことになったドイルやお母さんの気持ちを思うと泣けてきます。今みたいに交通も情報ツールも発達してなかったから、本当に寂しかったと思います。2020/06/12
わるにゃん
2
スターク大佐はとても恐ろしかった2016/02/06
あさ
0
技師のおやゆび事件/エメラルドのかんむり この時代に指なんて切ったら生きているのか怪しいくらいだと思ってたんですけど、意外と平気なものなんでしょうか。24歳はそんなに若くないか~ まあ社交界デビューは10代だもんな…2020/09/11