21世紀空想科学小説
クサヨミ

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784265075034
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8393

出版社内容情報

中学に入った剣志郎は、植物の記憶を読む能力がある者(クサヨミ)だと伝えられ、学校のタラヨウの木の記憶を追求していくが…。

21世紀の子どもたちへ新作SFを!
中学に入った剣志郎は、学校のタラヨウの木に触れ、不思議な光景が浮かび驚く。植物の記憶を読む能力がある者(クサヨミ)だと伝えられ、タラヨウの記憶を追求していくが…。

このシリーズは、日本SF作家クラブ創立50周年を記念して、日本SF作家クラブと岩崎書店のコラボレーションによって刊行するものです。
今のSF作家・SFファンが子どもだった頃、アーサー・クラークやジュール・ヴェルヌ、ウェールズ、小松左京や星新一、眉村卓らのSFに心躍らせて育ちました。その後、科学はめざましく発達したにもかかわらず、それらを踏まえたSFが子どもに向けてあまり書かれていません。「福島正実記念SF童話賞」を長年主催してきており、子ども向けSFを一つの柱としてきた岩崎書店として、今こそ届けたい「新作のSF入門シリーズ」です。

【著者紹介】
【藤田雅矢・作】  1961年、京都市生まれ。農学博士。1995年、第7回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞。同年、「月当番」で第26回JOMO童話賞佳作。2007年、「ダーフの島」でSFマガジン読者賞受賞。著書に『星の綿毛』(早川書房)、イーシングル幻想館『幻視の果実』の小説のほか、『捨てるな、うまいタネNEO』(WAVE出版)などの園芸書もある。

内容説明

中学に入学したばかりの片喰剣志郎は、理科の梅鉢先生に勧誘されて入った「雑草クラブ」で自分がクサヨミのひとりであることを知らされる。「クサヨミ…」「そう、クサヨミだ。草を読む人、つまり植物から何かを感じ取れる人のことをそう呼ぶ」学校のタラヨウの木に触れると見える、赤い炎と女の人。それはタラヨウが過去に見てきた記憶だという。剣志郎はタラヨウに呼ばれているのか!?

著者等紹介

藤田雅矢[フジタマサヤ]
1961年、京都市生まれ。農学博士。1995年、第7回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞。同年、「月当番」で第26回JOMO童話賞佳作。2007年、「ダーフの島」でSFマガジン読者賞受賞。著書に小説のほか、園芸書もある

中川悠京[ナカガワユウケイ]
イラストレーター、漫画家。1972年新潟県佐渡出身。書籍装画・漫画で活動中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tan

19
YA向け。登場人物も多くはなくていざこざも起きずさらっと読めて爽やかな読後感でした。「植物が人間に働きかけて生息範囲を広げようとした」という考え方には目からウロコでした。蜂を使って受粉させるように人間も植物に操られているとしたら面白いですね。読みやすくてあまり本を読まない男の子にもお勧めです。2017/06/06

ぴょこたん

16
日本SF作家クラブと岩崎書店のコラボレイトシリーズだそうだ。クサヨミ=草を読む人、つまり植物から何かを感じ取れる人のこと。中学生の頃しか顕在しない能力。設定説明が多いのはSF小説だから仕方ないのだろう。でもその設定が命だよね。植物が自らの伝播のために人間を利用しているのでは?という仮説に基づく物語のテーマは大好き!あと生物部や実験クラブなどの中学の部活は実は世界秘密結社が関わっていてどの学校の理科室にもプラントドリトル研究所のための秘密部屋があるってのももえる!実年齢のときに出会えたらとても幸せな本だね。2014/07/10

橙夜(とうや)

15
クサヨミ。植物に触れることで、その植物の記憶を感じつ事ができる能力。中学生くらいにの時期にしかあらわれない能力。色んな植物の名前がでてくるので検索してどんな花なのか見ながら読みました。また登場人物の名前も植物の名前なのもいいな~と思いました。少し物足りない感はありましたら、ちょっとでもいいので私もその能力が欲しいと思いました。2015/06/21

まるちゃん

7
「クサヨミ」とは植物に触れることにより、その残留記憶を読むことができる人のこと。中学生くらいでしか現れない能力で、その力を研究する機関がこっそり中学校の中に部屋を持っているなど面白い設定でした。そして登場人物が植物に由来する名前なのも微笑ましいです。2014/06/28

二藍

7
植物の声がきこえるとかそういうファンタジーかと思えば、空想科学小説と銘打っているだけあってそれほどではなかった。植物から、植物の記憶を読み取る、という力をもつ人をクサヨミといい、主人公が力に目覚める。主人公・片喰くんは、同じようにクサヨミである先輩、元クサヨミの顧問がいる部、『雑草クラブ』に加入して、能力を強くしてゆく……。主人公のキャラが薄いのはちょっと気になったけど、植物の知識やアイディアは面白かった。2013/09/18

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