出版社内容情報
こんなことになるなんて、想像もしなかった。大人たちの脳が乗っ取られるなんて。ぼくの父さんも母さんも……。
日本SF作家クラブ創立50周年記念作品・第2弾!
こんなことになるなんて、想像もしなかった。大人たちの脳が乗っ取られるなんて。ぼくの父さんも母さんも…。元に戻すただひとつの方法には、過酷な運命が待ち受けていた…。
このシリーズは、日本SF作家クラブ創立50周年を記念して、日本SF作家クラブと岩崎書店のコラボレーションによって刊行するものです。
今のSF作家・SFファンが子どもだった頃、アーサー・クラークやジュール・ヴェルヌ、ウェールズ、小松左京や星新一、眉村卓らのSFに心躍らせて育ちました。その後、科学はめざましく発達したにもかかわらず、それらを踏まえたSFが子どもに向けてあまり書かれていません。「福島正実記念SF童話賞」を長年主催してきており、子ども向けSFを一つの柱としてきた岩崎書店として、今こそ届けたい「新作のSF入門シリーズ」です。
【著者紹介】
【東野司・作】 1957年、愛媛県生まれ。横浜国立大学大学院中退。テクニカルライターを経て、86年「赤い涙」(SFマガジン)でデビュー。主な著者に「ミルキーピア物語」シリーズ、「地球SOS」(早川書房)「よろず電脳調査局ページ11」シリーズ(徳間書店)「電脳祈祷師」(学習研究社)、「展翅蝶」(エニックス)など。日本文藝家協会会員、日本SF作家クラブ第17代会長。
内容説明
「父さん!」大きく呼んだ。二人の動きが止まった。ゆっくりと父さんが振り返った。首だけが動いた。首が振り返り、その動きにつながるように、肩が回って腰が回って…。まるで体の中にギアが入っていて、それが次々に連続して動いていくような、今にもキリキリとギアの音がしそうな動きだった。振り返った父さんがぼくを見た。確かにそれは父さんだった。父さんの顔をしていた。でも、父さんの目じゃなかった。
著者等紹介
東野司[トウノツカサ]
1957年、愛媛県生まれ。横浜国立大学大学院中退。テクニカルライターを経て、1986年「赤い涙」(「SFマガジン」早川書房)でデビュー。日本文藝家協会会員、日本SF作家クラブ第17代会長
佐竹美保[サタケミホ]
富山県生まれ。画家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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