著者等紹介
藤原幸一[フジワラコウイチ]
秋田県生まれ。冒険生物学者。日本とオーストラリアの大学・大学院で生物学を専攻し、生物の生態や環境問題に視点をおいた生物フォトジャーナリストとして世界中で取材を続けている。ネイチャーズ・プラネット代表。ガラパゴス自然保護基金(GCFJ)代表。日本テレビ「天才!志村どうぶつ園」監修および「世界一受けたい授業」生物先生。学習院女子大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Kawai Hideki
83
夏の北極で子育てして、冬は南極に渡って冬ごもりするという、地球レベルで「両極端」な渡り鳥、キョクアジサシを追う写真絵本。一年のうちに3万5000キロを往復。ヒナ達は卵から孵って1ヶ月ほどで巣立ち、親鳥と同じように南極を目指す。その間、セイウチ、タテゴトアザラシなどの北極の動物たちや、ブラックベアやザトウクジラなどアラスカの動物、ガラパゴス諸島の海イグアナ、ゾウガメ、南極のペンギン達などとすれ違う。雄大な自然のはずが、背景には人間の捨てたゴミや伐採された森。小さな渡り鳥の目から見た、人間への警鐘だった。2016/07/14
アナクマ
28
北極と南極を行ったり来たりするキョクアジサシに仮託した地球レポート。◉途中、いろいろな土地で、いろいろな生き物たちと会話しながら、子連れで南極を目指す。アラスカ、ガラパゴス…。「こんどきみたちが北極に帰るときには、この森もなくなっているかもしれない……。そうなれば、ぼくたちはもう逃げるところがないんだ」とアマゾンのヤドクガエルたち。◉11年刊。渡りのルートや詳細な生態解説も欲しかったところですが、まだよくわからないみたい。見開きの大きな写真が地球のリアルな風景を教えてくれる、おとぎ話ふうの絵本。2020/05/01
Maiラピ
17
お勧めです♪北極から南極まで旅をする渡り鳥(キョクアジサシ)のキーアを主人公とした写真絵本。オーロラの輝く北極からペンギンたちのすむ南極まで、はるか32000キロメートルの旅の途中で、いろいろな動物たちと出会い、地球のいろいろな環境を見ていきます。“そうなれば、ぼくたちはもう逃げるところがないんだ”読み聞かせしたら、娘は泣き出してしまいました。あまりにも崇高な景色と動物たちの純粋な目が人間の愚かさを教えてくれます。まずは知ることだと思います。2011/09/03
魚京童!
9
深海まで温暖化してしまったら海洋大循環崩れて終わりだなー。2015/06/06
遠い日
6
北極と南極、その間約3万5000㎞を往復するキョクアジサシの渡りから見ていく地球の環境絵本。地球温暖化による海の環境変化、どこもかしこも放棄されたゴミと森林伐採による動物たちの暮らしの悪化。やりきれない気持ちと恥ずかしさでいっぱいになってしまった。2017/06/05




