出版社内容情報
M女子学園に転校したての奈々子は、知らぬ間に生徒会長に立候補させられていた。すべては学園の女王、矢神貴子の罠と圧力。さらに母の恋人に殺人容疑の事件がからんで…。カ 小学生高学年から
内容説明
M女子学園に転校したての芝奈々子は、知らぬ間に生徒会長に立候補させられていた。すべては学園の女王、矢神貴子の罠と圧力。さらに母の恋人に殺人容疑の事件がからんで…。奈々子、人生最大のピンチ!ちょっとせつない青春ミステリー。
著者等紹介
赤川次郎[アカガワジロウ]
1948年、福岡県に生まれる。1976年『幽霊列車』でオール読物推理小説新人賞を受賞。1978年『三毛猫ホームズの推理』が好評を博し、人気作家となる。「三毛猫ホームズ」シリーズを筆頭に、ユーモア・ミステリー、ホラー、サスペンス、青春小説、恋愛小説など多彩な作品を世に送り出し続けている
早川司寿乃[ハヤカワシズノ]
1959年生まれ。東京デザイナー学院イラスト科修了。書籍装画、さし絵、CDジャケット、ポスター、他で活躍
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
83
推理小説としての話の複雑さは逸品だが、後味はあまり良くない。読んだのは2度目だが、あまり楽しくはなかった。主人公は女子校に転校してきたばかりなのに、無理矢理生徒会に立候補させられる。 学校でのありえない話が続く中、 家庭でもありえない事態が進展する。 父親のつきあっていた女性が殺される。 母親の婚約相手は、まだ離婚しておらず、 行方不明になった上に、婚約相手の妻の両親が殺される。 結末までの複雑さは推理小説としては「コレクション」にいれてもいいと思うが、 話の筋と内容は納得できないところもある。2012/11/24
Heart
25
赤川次郎さん29作目✨✨たまに無性に読みたくなるのが赤川作品*この作品は小学6年生の時に図書室で気になり、借りられずに卒業してしまってずっと気になっていた作品。タイトルを忘れずにずっと読みたいなぁと思っていて、ようやく読めました(*´ー`*)軽快でテンポ良く楽しく読めました✨2017/02/15
MIKETOM
8
30年ぶりの再読だが、構成が雑。お嬢様女子高に転校してきた女子生徒。ここにはボスとして君臨する女子生徒がいてそれと対立する羽目になる。このボスには上級生や教員までが言いなりになっている。気に食わない生徒には放火犯の汚名を着せて学校から追放したり、やりたい放題。一方転校生の両親(離婚済み)の父親の愛人が殺され母親の愛人が妻殺しの嫌疑をかけられ…。終盤、千恵を襲った悲劇はいくら何でもやり過ぎだべ。たかが生徒会長選挙なのに…。最終的に六人殺害、自殺一人、心中一組(男死亡、女未遂)。なんかね、アンバランスな結末。2021/06/08
ゼニガメ
4
【警察・探偵週間】高校二年生の二学期という中途半端な時期に転校してきた奈々子は、学園の女王、貴子に、知らぬ間に生徒会長に立候補させられてしまう。さらに、父親の部屋で女性が殺され、母親の恋人は離婚騒動のもつれで殺人容疑がかかる。次から次へと事件が起きて、ハラハラのしどうしだった。赤川さんは本当に話に引き込むのがうまいなあ。権力に負けずに頑張ってる奈々子と千恵を夢中で応援した。バッドエンドになのも、ある意味現実的。頑張ってる女子高生に比べて、大人たちの堕落さよ。まともな大人はでてこないし、警察は恐ろしく無能。2019/02/19
アデリー
4
最後、怖! あれから貴子はどうなったの?死んだの?少し知るのが怖いけど、知りたい。 赤川次郎さんの本はミステリーだけじゃなさそうだね…。 あの、最後に貴子が見せた、ほっとした表情は何だったのでしょう。あと一歩で、分かりそう‼でも、言葉にできないだけで、心の中では分かっているのかも。貴子の本当の気持ちは何だったの? 2017/06/15