内容説明
ごろりんは、まだ子どものくま。まいにち、げんきいっぱいです。山のなかの水車ごやにすみついていますが、ひとりぼっちではありません。水車の“ごっとん”が友だちです。ある日、ごろりんは、やっかいなまほうにかけられてしまいました。森にすむ小さな生きものたちにたすけられ、なんとかまほうをとくほうほうをさがしますが―。
著者等紹介
やえがしなおこ[ヤエガシナオコ]
「びわの実ノート」(松谷みよ子責任編集)童話教室に学ぶ。『雪の林』(ポプラ社)で第15回椋鳩十児童文学賞、第23回新美南吉児童文学賞受賞
ミヤハラヨウコ[ミヤハラヨウコ]
友禅の染め付け、グラフィックデザインなどを手がけたのち、イラストレーションの仕事を始める。絵本・挿画のほか、広告・雑誌・雑貨など様々な分野で活躍している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
60
ある日冬眠から目覚めた子グマのごろりんは、アリに魔法をかけられてアリよりも小さくなってしまい・・。あっけない幕切れにちょっと物足りなさを感じました。でも本来こういうことでもなければ関わりあうことがなかった彼らだったので、自然界ではこれが普通なのかもしれませんね。アリより小さいクマ。実在するならこの目で見てみたいです。★★★2013/02/22
ミーコ
27
冬眠から覚めたごろりん。蟻をからかった事からアリより小さい体にされる魔法をかけられてしまった!あらあら大変‼︎ ミツバチや、ヒキガエルのおじいさん、蝶々さんに協力して貰い、魔法を解く方法を探す。魔法が解けて良かったネ。相手の立場になって考える大切さを学べます。また会えると良いな〜2021/06/09
k sato
26
カタクリの魔法をかけられた熊のゴロリン。冬籠りを終え、空腹を満たそうと森に出掛けただけなのに・・・巨大な体は、アリよりも小さくなってしまいました(;´Д`)さあて、どうやったら元の姿に戻れるのでしょうか。ハチや赤ガエルに助けてもらい、魔法を解く方法を探しに行くゴロリン。赤ガエルのおじいさんは「どんな木も、のぼるまえは、たかくかんじる。むずかしいことも、やってみなければ、わからないよ」と励まします・・・冬の眠りから醒めて小屋から出てくる場面が面白い。このカタクリの魔法があれば、人を襲う熊を殺さずに済むのに。2023/12/04
かおりんご
24
児童書。冬眠から覚めた、ちょっと乱暴者のくまのごろりん。ありに意地悪をしたら、逆にありに小さくなる魔法をかけられてしまいます。果たして、ごろりんは元の大きさに戻ることが出来るのでしょうか。ほんのり心が温かくなる話なので、低学年の子向け。一人読みに取り組める長さです。シリーズのようなので、全部読んでみようと思います。2019/09/27
gtn
21
苦境に陥って初めて人の優しさが分かる。思い上がりは、それどころか、他人に嫌われていることさえ気付かない。2021/12/09