出版社内容情報
「ばいかる丸」はもう40才になる船で、その間に出会ったいろいろなできごとを話してくれます。1965年刊行した本の復刻版。
著者等紹介
柳原良平[ヤナギハラリョウヘイ]
1931~2015年。東京生まれ。京都市立美術大学(現・京都市芸術大学)卒業。寿屋(現・サントリー)に入社後、キャラクター「アンクルトリス」を考案し、広告・出版の世界で活躍。電通賞、毎日産業デザイン賞など、受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ochatomo
13
1921(大正10)年起工、当時造船所では麦わらカンカン帽で頭を守って作業したエピソードが興味深い 完成したばいかる丸は大連航路、病院船、寄宿舎、捕鯨母船、冷凍船と改造されていく 初出1965年 一流のマンガ家、イラストレーターが絵とお話の両方を手がけたことで話題をよんだ「ポニー・ブックス」復刻版(やなせたかしさんや和田誠さんも初めて絵本を出版) 当時の合紙製本を再現、厚紙のようなしっかりした紙が懐かしい https://www.ehonnavi.net/style/492/12/ 皆様是非! 2017刊2020/04/20
ヒラP@ehon.gohon
10
【再読】大人のための絵本2022/11/19
定年(還暦)の雨巫女。
8
《図書館-新着》ばいかる丸が辿った歴史は、すごい。現役でいることは大事。緻密な船の絵が素敵。2018/02/16
ととろ
7
柳原さんの絵が好きで借りてきた。船が大好きな柳原さんの文章が温かい。造船所では、ヘルメットの代わりにカンカン帽をかぶって仕事してたなんて驚き!ばいかる丸の波乱万丈の一生が描かれている。改造に改造を重ねて頑張ってきたけど、この後しばらくして解体されてしまったのね…。切ない。2019/05/12
竜王五代の人
6
1921年起工、この絵本の初版が発刊された1965年にもなお現役であった商船「ばいかる丸(のち『極星丸』)」の多事多難な生涯を淡々と描いたもの。約5000トン・長さ120メートルだからあんまり大きいとは言えない。最初、起工式で鉄板の端に顔があるのが滑稽。2025/09/21