内容説明
きょうは節分。近所の家からは「福は内、鬼は外」の声が聞こえてくるが、健太の家では豆まきはしない。かわりに、鬼様を家にお迎えする「鬼迎え」、そして翌日お送りする「鬼送り」の儀式をおこなう。ことしは、その鬼送りの役目が、弱虫の健太にまわってきた。
著者等紹介
鳥野美知子[トリノミチコ]
1954年山形県新庄市に生まれる。日本児童文学者協会会員。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」会員。サークル・拓、ふろむ同人
たごもりのりこ[タゴモリノリコ]
骨董屋を経て、絵本作家・イラストレーターに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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りるふぃー
10
鬼迎えと鬼送り、素敵だと思った。おにたのぼうし、泣いた赤鬼、この本もそうだけど 鬼の話を読むと 節分豆まきするのはかわいそうって思うなぁ。 田舎の雰囲気と、幽玄な世界が 何か心地よく。読み易い物語でした。2019/11/08
頼ちゃん
8
節分の本。節分の日に鬼を迎える家。本当にありそうなきがするけど、どうなんでしょう。2016/01/23
れな@がんばれレバンガ
3
鳥野さん初読み。小学六年生の主人公健太はもちろん、登場人物がみんな生き生きとしていて楽しい。人もいろいろ、幽霊もいろいろ、鬼もいろいろ。すべての伏線が回収されてハッピーエンド。☆3.02016/01/21
絵具巻
1
文京区立真砂図書館で借りました。2019/07/16
火星人碧
0
健太の家では節分に豆まきをしない。「鬼は外」ではなく、「鬼迎え」をして一晩過ごしてもらい、翌朝早くに「鬼送り」をする。鬼なんて、いやしないのに・・・そう思っていた健太が鬼と出会い、鬼の市へゆく。弱虫の健太が命がけでしおりを救いにゆく。好きではなかったはずの姪・しおりがいつしか愛おしく思えてくる。昔話のような雰囲気を持った話で、これは面白いと思った。2017/03/03