内容説明
空が高く青かった。黒土の高台には、熟した黄褐色の麦畑がうねるように広がり、いく千匹ものトンボの群れが、つんととがった大麦の穂先から穂先へと、銀色の羽をきらめかせて飛び交っていた。朝日がまぶしかった。眼下に、りんご畑、ぶどう畑、トマトやナスなど十数種の野菜畑が美唄川の岸辺まで続いていた。後藤竜二文学の原風景。
著者等紹介
後藤竜二[ゴトウリュウジ]
1943年、北海道美唄市に生まれる。早稲田大学文学部卒業。『天使で大地はいっぱいだ』(講談社児童文学新人賞)でデビュー。『白赤だすき小○の旗風』(講談社)で日本児童文学者協会賞。『野心あらためず』(講談社)で野間児童文芸賞。『故郷』(偕成社)で旺文社児童文学賞。『おかあさん、げんきですか。』(ポプラ社)で日本絵本賞大賞&読者賞。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」代表
高田三郎[タカダサブロウ]
1941年、北海道美唄市に生まれる。神奈川大学卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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